名寄市立大学広報誌 Info@NCU 2022 Summer Vol.12
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ゼミ活動のテーマは「臨床栄養の中で患者さんの心に寄り添い、効果的な栄養指導方法を追及すること」です。ゼミ活動の内容は診療所の患者さんの病態や栄養状態の評価と指導について学んでいます。卒業研究では臨床栄養や生活習慣病に関する文献を調べたり、名寄市風連国民健康保険診療所にご協力をいただき、実際の患者さんの病態や栄養状態の経過観察を行う症例研究をします。成人看護学領域の急性期看護を担当しています。急激に生命の危機に陥りICUや救急領域で治療や看護を受ける患者さんやその家族を対象とした研究、特に治療のかいもなく亡くなってしまう患者さんやその家族の看護についての研究に取り組みます。しかし、基本的には学生が学習や体験した実習から興味をもった事柄をとことん話し合い、研究疑問を解決する方法を見つけていく支援をしています。症例研究では診療所の職員、または教員が同席し、学生が患者さんの生活習慣等について聞き取りをしたうえで食事に関するアドバイスを行う予定です。病院や高齢者施設などでは、生活習慣病などの疾患を持ち、栄養管理や食事療法が必要な患者さんがいます。血液検査をはじめ様々なデータや聞き取りした生活習慣などをもとに、それぞれの患者さんに適した栄養管理の方法や食事療法について学んでいくのが臨床栄養学です。これまで、臨終の際に看護師が泣くことの意味、コロナ禍で患者を看取る救急看護師の精神的負担からの回復、コロナ禍で実習が中止になってしまった看護学生の不安などの研究に取り組みました。ゼミ活動では、興味のあるテーマに関する文献を徹底的に読んでもらいます。最近5年以内の看護研究論文を読み込んでもらい、最新の知見を得ることが重要です。日本国内の論文にとどまらず海外の論文もリサーチするよう指導しています。ゼミの際はそれぞれ読み込んだ文献を発表し、ディスカッションしていきます。先生が大会の時に「こういう場面ではこういう食事をとるといい」など指導してくれました。競技や場面によって食事を変えるとパフォーマンスが変わるということを知って、面白いと思いました。た食事はどのようなものかを考え、関わっていくことができたら面白いなと思い、管理栄養士を目指しました。して働きたいと思っています。の領域、具体的には循環器系を経験して、ICUで働きたいと考え、卒業研究では成人看護学領域を選択しました。得られるものは大きいと考えています。い状況での生活を余儀なくされすが、「ヤングケアラーと訪問看護について」もしくは「男性看護師の臨床での活躍」を取り上げようと考えています。中谷先生はとても話しやすい先生なので、相談しながら頑張っていきたいと思います。ゼミ生インタビュー4年生吉田ゼミ生インタビュー4年生山﨑私は高校で運動部に所属し、顧問の競技に関わらず、その人たちにあっ卒業後は高齢者施設で管理栄養士と卒業後、看護師として成人の急性期現場での経験も含めて、中谷ゼミで卒業研究のテーマはまだ悩んでいま文献が少なく、探すのが大変ですが、さを実感したことはありません那奈さん中村先生メッセージ中谷先生メッセージ夏輝さん高齢者施設では利用者の普段の生活に密着しながら、その人の生活全体を支え、ケアをできる管理栄養士になりたいと思っています。齢者を取り巻く環境は、独居や高齢者のみの世帯が増加し、生活環境が大変厳しくなっています。高齢者の栄養状態は、生活環境の悪化に大きく影響し、低栄養リスクが高まります。ありますが、高齢者の栄養改善に貢献できるスペシャリストでもあります。持ちを理解できるよう学んでほしいです。されることが一番重要ですので、臨床で働く看護師を常に意識して取り組んでほしいと思います。影響で2年以上われわれは苦しています。私も名寄にきた時はすでにコロナ禍で、画面を通して授業を行っていた時期はとても辛いものがありました。これほど人とのかかわりの素晴らしでした。も大学生時代の友人は一生ものです。マスク生活はまだ続くかもしれませんが、感染予防を十分に行ったうえで友人との交流、アルバイト、サークル活動など青春を謳歌してほしいと思います。日本は少子高齢化社会で、高管理栄養士には様々な仕事が疾患などを抱えた方たちの気看護研究の結果は臨床で活用新型コロナウイルス感染症の自分の学生生活を振り返って栄養学科看護学科中村ゼミ中谷ゼミゼミ活動についてゼミ活動について臨床栄養(学)とは??左から木村さん、安部さん、中谷先生、山﨑さん中谷美紀子講師(右から2人目)中村育子准教授左から吉田さん、佐藤さん、田淵さん

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