新潟大学 理学部案内2024
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]!!#%&'%"#$9級等さる明の星[ !#"!Faculty of Science, Niigata University 2024Belle Ⅱ 実験の粒子識別装置の構築国立天文台(野辺山)の45m電波望遠鏡での実習高エネルギー電子・陽電子衝突実験 Belle Ⅱ の素粒子検出器反転授業における討論形式の演習超伝導体の結晶構造とその電子状態希釈冷凍機への液体ヘリウムの充填作業WEB星の色 [等級]素粒子から宇宙までの物質=物(モノ)と、その奥にある法則=理(コトワリ)。「物と理」を究めることは、急激に変化する時代を生きぬく確かな力になるはずです。Physics Program物理学のすすめ■物理学とは何だろうか 朝永振一郎博士(1965年ノーベル物理学賞)は、著書のなかで「物理学は自然界に起こる現象の奥に潜む法則を、観察事実に照らして探求する」ものと述べています。 素粒子・原子核・原子の極微の世界から壮大な宇宙までを対象として、物質の根源や宇宙の始まりをめぐる謎を探究したり、物質の多様な性質を調べて、新物質の開拓にも挑戦したり。そして、広範な科学技術を支えているのが、物理学なのです。■お勧めポイントは? 物理学の幅広い分野がそろっており、興味の持てるテーマがきっと見つかるはず。野辺山天文台(写真上段)、KEK(中段)、放射線医学総合研究所などの研究機関で他大学の人と交流する機会もあります。また、医学物理の副専攻も選択できます。■研究の特徴は? 量子科学(最新の計算機を駆使する原子核物理や超電導などの物性物理)では伝統ある研究拠点です。究極の微小世界、素粒子物理ではノーベル賞の受賞をサポートし、宇宙物理では星などの天体から時空間としての宇宙までもが数式化されます。■教育の特徴は? 古典物理学から現代物理学まで、基礎がしっかり身につくように講義・実験・演習が整備されています。動画による事前学習と少人数グループでの演習を組み合わせる「反転授業」の要素を取り入れた科目の開設など、教育改善の試みも盛んです。■宇宙物理学分野銀河系の詳細な星の地図をつくるために、10億個以上の星の方角を1度の1億分の1の正確さで決める壮大な観測が今、行われています。私たちは観測データを解析し、星が誕生するメカニズムの解明を目指します。右図は卒業生が作成した「星の色と明るさの関係図」です。■高エネルギー物理学(素粒子実験)分野スーパーカミオカンデやBelle実験などの国際共同実験に、多くの学生と参加し、ノーベル賞級の研究を支えてきました。現在も、新加速器を用いたBelleⅡ実験(写真中段)に参加して、宇宙誕生の謎に挑戦しています。(写真は、検出器心臓部の制作の様子。)こんな研究をしています!■物性理論分野電子・原子・分子のミクロな世界の法則から超伝導や磁性などマクロな現象を導き出すことは物理学の中心テーマの一つです。私たちも、現代物理学の二本柱である量子力学・統計力学、さらには計算機シミュレーションを駆使して、物質の示す多彩な性質の解明と、新物質の設計を目指した研究を進めています。■物性実験分野(超音波グループ)室温から絶対零度(-273℃)近くまで冷却することで、物質中の電子が示す量子現象を、超音波を用いる独創的方法で研究しています。レアアース化合物や鉄系超伝導体の解明、シリコン原子空孔の観測など、基礎科学から産業応用に拡がる先端的研究を展開しています。面白い、は自然の奥にある。http://physics.sc.niigata-u.ac.jp/物理学プログラム物理学プログラム

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