新潟大学 理学部案内2024
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Faculty of Science, Niigata University 2024日触テクノファインケミカル株式会社 勤務工藤 裕太開智中学・高等学校(一貫部) 勤務理科教員森村 光佑 生生物学の魅力は何でしょうか。私が思う生物学の魅力は、科学技術の発達により様々なことが分かってきたにも関わらず未だ解明できていない謎が多く残っているということです。教科書でそれまで正しいと考えられていたことが、新たな研究による知見で覆ることもあります。 2年次第2学期から生物学プログラムに配属されると、授業や実習を通して生物学の基本的な知識や技術を身につけるとともに、思考力を磨いていきます。4年次になると自ら研究室を選び1つのテーマについて研究を進めていきます。私は授業で使用した教科書ではほとんど触れられていない「糖鎖生物学」という分野に興味をもち、研究室を選びました。研究室生活を振り返ると新型コロナウイルスによる研究活動の制限やオンラインでの研究発表など様々な困難に直面しましたが、先生方や研究室のメンバーのおかげで充実した3年間を過ごせました。 大学は勉強や研究だけでなく、多くの経験を積むことができる場所です。私は新大祭常任委員会というサークルに所属していました。異なる学部・学年の仲間と共に切磋琢磨しながら学園祭を運営し成功を収めたことは今でも良い思い出です。みなさんも大学、そして新大理学部で様々なことを経験し、有意義な大学生活を送ってください。長岡市役所 勤務渡邉 真子24令和4年度卒業新潟大学大学院自然科学研究科 博士前期課程数理物質科学専攻 修了令和4年度 新潟大学大学院自然科学研究科 博士前期課程生命・食料科学専攻 修了令和3年度新潟大学大学院自然科学研究科 博士前期課程数理物質科学専攻 修了令和3年度 新潟大学大学院自然科学研究科 博士前期課程生命・食料科学専攻 修了新潟大学大学院 自然科学研究科附属教育研究高度化センター 特任助手新潟大学大学院 自然科学研究科博士後期課程 同専攻 在学中小林 那奈美 私の6年の大学生活は振り返ってみれば、あっという間でした。サークルやアルバイトなど大学生活を構成する要素はたくさんありますが、私の一番は「化学」でした。「化学」をもっと知りたいと思って駆け抜けた6年間でした。 理学部では2年生の前期までに幅広く「科学」について学ぶことができます。そのような環境で学ぶ中で、「化学」の奥深さはもちろんのこと、「科学」における「化学」の立ち位置や「化学」の持つ可能性が見えてきたことで化学がもっと魅力的なものになり、私も化学で面白いことをしたいと思うようになりました。この思いを胸に研究生活では、典型元素の特徴を生かした新規物質の合成とその物性の評価を行ってきました。思うような結果が出ずに悩むこともありましたが、最後まで問題の解決のためにやり抜き論文や学会発表という形でまとめたことで、研究者として少し成長できたと感じています。また、失敗も含めて「化学」の面白さを知ることができました。 大学には様々な選択肢があり、何を選んだらいいか初めは戸惑うかもしれませんが、少しでも面白そうと思ったことがあれば、それに挑戦してみてください。そこで得られた経験はあなたを成長させてくれるはずです。 私の6年間の大学生活は振り返ってみれば長いようでとても短いものでした。サークルやアルバイトなどたくさんの要素があった大学生活の中で、一番大きいものはやはり「化学」であったと感じます。 当初は有機化学を学び自らの手で新しい物質を創り出したいという思いで化学科に入学しました。しかし入学後化学について広く専門的に学んでいくうちに、高校までは見えてこなかった化学、ひいては科学の横の繋がりが見えてきました。今までどうしてこんなことを学ぶのだろう、と感じていた分野との繋がりを肌で実感できたことで好きだった化学はもっと魅力的なものになり、見える世界は大きく変わりました。 研究生活では自分の希望した新奇物質の合成と物性の検討を行うことができ、学会での発表や研究における問題の解決を経験することでまた少し見える世界がステップアップしたと感じています。 大学には様々な選択肢があり、参加するサークル、アルバイトから講義、留学先まで自ら選び取り、学ぶ機会がたくさんあります。皆さんもぜひ自分で選び取り、今しかできない体験をしてみてください。あなたが望めば多くのものを得ることが出来るはずです。 生物の細胞内では絶えず多くの活動が行われています。私は高校生の生物の授業で「自分の体の細胞内でこんなにも多くのメカニズムが働いているの凄すぎないか!?」と感銘を受け、もっと細胞の事を知りたいと思い生物学プログラムへの進学を決意しました。あれから6年、私は大学院に進学して植物や菌類の有性生殖について研究しています。 大学では教科書を読むだけでなく、研究を通して生き物から直接学ぶことができます。そのため高校生の頃に「生物ってすご!」と思った事象を自分の目で確かめる事ができてとても面白いです。 また大学では勉強や研究だけでなく、バイトや部活動など自分がやりたい事に取り組めます。私は学部生から現在まで柔道部に所属しており、研究の合間に練習に参加してきました。大学の部活では、練習以外にも他大学との合同練習や部員とのバーベキューなど様々なイベントが行われます。これら多くの体験を共有することで、異なる学部・学年の仲間がたくさん出来ました。 大学は、自分のやりたい事をできる場所です。研究や課外活動、バイト等を通して得られる知識や仲間は必ずあなたの人生の糧になります。様々な活動を経験して充実した大学生活を送ってください。Message化学科生物学プログラム化学科生物学プログラム

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