帯広畜産大学 ちくだいパンフ2024
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獣医学ユニット在学生インタビュー興味関心のある分野を生き生きと学び、6年の歳月をかけて将来へと役立つ技術や知識を身に付ける。未来の獣医畜産業界を担う在学生たちにお話を聞きました。在学生インタビュー大動物に興味があり、動物が身近にいて実際にふれたり観察したりと実習の多い環境に惹かれて、畜大に入学しました。研究室では基礎系で鳥に関わる研究をしたいと思い、タンチョウの羽の微細構造をテーマにしました。タンチョウは日本最大級の鳥類とされています。その大きな体を支えて飛行するために何か他の鳥類とは異なる特徴が見られるのではないか、という仮説のもと、電子顕微鏡を用いて羽の構造を調査しました。翼や体などのあらゆる部位の羽を選び、そこからさらに先端や真ん中あたりなど細かく分類した293サンプルを採取。その羽1枚1枚を細かく観察し、効率良く飛ぶ手がかりがないか根気強く調べていきます。結果的には、摩擦を増やすような構造を発見することができました。卒業後は道内で大動物の臨床獣医師として働きます。大学で培った大動物の臨床経験をベースに、仕事を通じての知識や経験を習得していたいと考えてます。いずれは産業動物臨床獣医師として独り立ちできるような技量を身につけていきたいです。解剖学野生動物の体を作る器官や組織の構造を肉眼あるいは顕微鏡レベルで観察して調べる学問。構造と機能との関連性や構造の変化を解析することで、動物の生理機構を解明していきます。17OBIHIRO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND VETERINARY MEDICINE 2024共同獣医学課程電子顕微鏡で羽の微細構造を研究。学生の声吉田 夏海さん共同獣医学課程6年奈良学園登美ヶ丘高等学校(奈良県)出身※学年は取材当時のものです。

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