食を支え、くらしを守る。共同獣医学課程畜産科学課程タカナシ乳業株式会社 勤務竹村 脩佑さん2022年3月畜産科学課程 農業環境工業ユニット卒業神奈川県立大和高等学校出身全国農業協同組合連合会(JA全農) 勤務伊藤 誠生さん2022年3月畜産科学課程 植物生産科学ユニット卒業北海道札幌東高等学校出身OBIHIRO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND VETERINARY MEDICINE 2024大学の企業説明会を受けた際に当社を知り、乳製品をつくる上での殺菌方法が他社とは違うというところに魅力を感じました。また、小学生の頃に飲んでいた牛乳を作っている地元の会社だというのも入社の決め手のひとつです。当社は自社ブランドの乳製品はもちろん、ハーゲンダッツの製造も行っています。私はハーゲンダッツのカップアイスの製造に携わっており、アイスの原料をタンクローリーから工場に受け入れ、調合・殺菌する作業をしています。手作業で原料を入れるため、10kgほどの袋を持ち上げての力仕事に最初は驚きました。大学でも乳製品の基本知識や製造方法を教わったので、仕事で理解しやすい部分が多いです。安心して商品を手に取ってもらえるように、これからも慎重に製造を行ないます。また今後は、商品開発や品質管理など、自分のアイデアが活かされる業務にも関われたら嬉しいです。畜大は五感を使って農業を学ぶことができる貴重な大学です。様々な場所から集まる仲間とは他の大学よりも深い時間を過ごせます。協力して興味のある分野にどんどんチャレンジしてください。日本の食糧基地である十勝帯広で4年間を過ごし、日本全国の農業に興味を持ったのがきっかけで、日本の農業全体の経済事業に関われるJA全農への就職を決めました。現在、バレイショの種とニンニクの種の供給を行っています。品種元である産地の種を、全国の供給先に渡す仕事です。直接畑に出向いて生産者に会うことも多く、そこで品種の状態や要望を深く聞き出します。産地の生産者と供給先の生産者の間で、お互いの要望を聞きながら実行するのは苦労もありますが、生産者と近い距離で関われる分、やりがいに繋がっています。今は仕事を1人で進めることで手一杯ですが、農作物の衰退を抑えるために、感染に抵抗性のある品種改良を産地に呼びかけ、新たな品種を供給先に普及する。そんな農業の変革に携われる存在になりたいです。食というものは生きていく上で必要不可欠な存在だからこそ、日々の授業の中でも絶対にやりがいを感じられる場面があります。難しく考えず、身近なところから興味を持って学んでください。乳製品の知識をもとに、あの味を作っていく。タカナシ乳業株式会社1950年に設立。7つの生産工場をもち、乳製品全般の製造並びに販売を行う企業。生乳にこだわり、日本有数の生乳生産から供給している。自社製品のひとつである「低温殺菌牛乳」は、生乳本来の味わいを作り出すため、摂氏66度の低温で30分殺菌するのが特徴。生産地から製造・流通・販売まで、一貫した品質管理を行い、設備環境の整備や品質管理システムを構築することで、商品を効率よく生産している。Message産地と供給先との距離を近づけ、農作物の未来を守る。全国農業協同組合連合会1972年に設立。日本全国の農業協同組合、経済農業協同組合連合会(経済連)、専門農協の連合会(専門連)などの連合組織。農業協同組合の英語表記の頭文字をとり「JA」とも呼ばれている。地域の農業を発展させるため、農業者のニーズに応じた肥料や農薬の資材を共同購入や、農畜産物の共同販売を行う。他にも貯金、貸出などの信用事業や、生命、建物、自動車等の共済事業、高齢者福祉、健康管理、旅行など幅広い事業も展開している。Message38
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