ii I 共同獣医学課程|Obhiro Unversity of Agriculture andVeterinary Medicine |CAMPUSGUDE202518VOICEVOICEISSHIKI Noa一色 乃亜共同獣医学課程6年愛媛県立松山東高等学校出身2019年、本学と北海道大学の共同獣医学課程は欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証を取得しました。2015年9月には産業動物臨床棟、産業動物飼育棟が完成。動物・食品検査診断センターや病態診断棟と接続され、臨床から病理検査までが一連の流れとして可能となりました。2018年には遠隔地での迅速な高度診療をめざした画像診断と特殊診断の機能を搭載する2台の診断車を導入しました。さらに、欧米・アジア地域の獣医系大学と学術協定を結び、国際基準の獣医学教育の促進を図っています。学物質への感受性」「感受性を決める代謝」について研究しています。感受性とは、化学物質にさらされた際に起こる生体反応の度合い。代謝は、生体に不要な化学物質を分解し体外に排出する反応のことです。私は、鳥類が示すこうした反応について、たとえば「ニワトリUTG」といわれる薬や化学物質を分解する酵素の活性を調べ、感受性を測る手法で研究を進めます。このニワトリUTGには15種類あり、1種類ずつ確かめていく必要があります。この研究が「将来的に野生鳥類保護への貢献につながると良いな」と思い描きながら、代謝実験などに取り組んでいます。動物を搬入できる臨床講義室SUZUKI Shotaro鈴木 正太郎共同獣医学課程6年千葉県立千葉東高等学校出身チフスは、サルモネラという細菌の感染によって発生する病気で、感染したニワトリはほとんどが死んでしまいます。現在感染例は報告されていませんが、もし日本で発生した場合、養鶏業界には大打撃となります。この研究の最終目的は、新たなワクチンの開発です。そのために、サルモネラの病原性に関わる遺伝子を検索し、その遺伝子によって作られるタンパク質の機能を調べています。卒業後は「養鶏管理獣医師」として活躍することを決めました。「動物病院の獣医さん」以外にも活躍のフィールドがあることを知れたのは、畜大への進学を決めたおかげだと感じています。画像診断と特殊診断の機能を搭載する診断車基礎獣医学分野機能学系野生鳥類保護につながることを思い描きながら鳥類の化学物質に対する生体反応を研究さまざまな化学物質にさらされ、その影響が心配されている鳥類の「化基礎獣医学分野応用獣医学系家禽チフスに有効なワクチン開発を想定しサルモネラの病原性に関わる遺伝子を検索家禽チフスという鶏(ニワトリ)の病気に関する研究をしています。家禽国際水準の獣医学教育を実践0203
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