帯広畜産大学 ちくだいパンフ2025
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ii I 畜産科学課程|Obhiro Unversity of Agriculture andVeterinary Medicine |CAMPUSGUDE202522Voice Of ProfessorVOICEVOICEYABE Sotaro矢部 草太朗畜産科学課程4年市立札幌藻岩高等学校(北海道)出身仔牛の免疫力を高めることをめざして乾乳牛に難消化性オリゴ糖を与える乾乳牛という次の分娩(出産)、搾乳期を迎える準備期間にある乳牛に、畜産業の未来を担う実践的能力を、恵まれた環境で育む難消化性オリゴ糖を与える研究を行っています。この研究の目的は、次に生まれる仔牛の免疫力への影響を調べることです。生まれたばかりの仔牛は、初めて飲む母乳(初乳)を通じて免疫力を獲得する必要があります。そこで、乾乳牛に与える飼料で仔牛の免疫力、健康状態を高める結果を確認できれば、酪農業に貢献できます。馬への興味から畜大進学を決めましたが、ユニットで得た学びや研究を通じて、馬以外への関心が広がりました。この研究も「せっかく畜大に入ったのだから」との思いから選択した一面があります。その結果、新たな世界が広がったように感じます。畜産学とは、さまざまな分野を包括した総合的な学問です。なかでも家畜そのものとその利用法を扱うのが、家畜生産科学です。本ユニットでは国内最大級の農畜産地帯である十勝・帯広の恵まれた環境を活かし、体系的な講義と実習を実施します。家畜を知り、家畜を生かし、家畜を利用することを学ぶことで、生命科学分野から畜産現場まで幅広く活躍できる能力を養います。WAKABAYASHI Yuna若林 優菜畜産科学課程4年北海道静内高等学校出身キーワードは安価で簡便な精子運動解析装置生産現場に近いからこそ生まれた研究テーマウシ精子を用いて、安価で簡便な「コンピューター支援精子運動解析装置を開発」という研究に取り組んでいます。具体的には、ウシ精子を市販のデジタルカメラを装着した顕微鏡で観察、撮影し、動画を画像解析することで精子頭部検出、追跡を行います。その解析結果をデータ化することで、ヒトの目では測ることができない精子の運動量や質、個々の精子の特徴を確認し、より質の高い精子、健康な精子を客観的に選び出すことが目的です。こうした装置を安価に実現できれば、畜産や酪農の生産現場で活用していただけるようになると思います。生産現場との距離が近い畜大だからこそ、取り組むチャンスを得られた研究だと思います。NADE Toshihiro撫 年浩教授0405

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