帯広畜産大学 ちくだいパンフ2025
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ii I 畜産科学課程|Obhiro Unversity of Agriculture andVeterinary Medicine |CAMPUSGUDE202526Voice Of ProfessorVOICEVOICEKANNO Sora管野 空良畜産科学課程4年北海高等学校(北海道)出身細菌叢(さいきんそう)にどのような影響を与えるかという研究に取り組みました。含まれる糖質源の組成比率を変えた食餌(エサ)に難消化糖質を加え、腸内細菌叢への影響を調べます。同時に対照実験も行い、影響の確かさを裏付けました。難消化糖質は、胃や小腸では分解されず大腸まで届き、微生物の餌となって腸内環境を整える働きをもちます。この研究に取り組んだのは、講義でプレバイオティクスについて学び、興味を持ったことがきっかけです。畜大ならではといえる幅広い実習や講義などを通じ、自分が本当に学びたい分野に巡りあえたのだと感じています。私たちを日々支える大事な「食」について、食品自身の栄養機能や生体機能調節に加えて、食品の加工特性や品質管理まで含めた総合的な食品科学教育を、実技重視で提供しています。また、食の安全を支える「食品衛生管理者任用資格」などの実用的な資格取得も可能で、卒業生は食品産業からバイオ関連企業まで幅広く活躍しています。WAIZUMI Mayu和泉 繭畜産科学課程4年北海道稚内高等学校出身パン性を改善する研究に取り組みました。糯性大麦を炊くと強い粘りを生じることから製パン性が低下し、パンにしにくくなります。そこへパン生地の伸びやパンの膨らみを増す効果があるヘミセルラーゼを加えた場合、製パン性がどの程度改善されるかについて、製パン実験を行って調べました。自ら製パンを行い、その後水分や生地のガス保持性の測定、糖分分析などを行い、測定結果をデータ化します。将来は食品の商品開発に携わりたいと考えていましたので、この研究はもちろん、農場から食卓までをポリシーとする畜大での学びが卒業後の進路へとつながりました。TAKATA Kanenori高田 兼則教授プレバイオティクスの世界に魅力を感じ難消化糖質と腸内フローラの関係を探るラットを使った実験を行い、食餌(エサ)に含まれる糖質源の性質が腸内食品の機能・加工特性を実技重視で総合的に学び、国家資格取得も美味しいパン作りにつながっていく製パン性を改善するための研究糯性(もちせい)大麦の炊き種にヘミセルラーゼという酵素を加え、製0809

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