大分県立看護科学大学 大学案内2021
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健康科学専攻とは本コースは、人間科学講座の研究室が看護職をはじめ他の医療職等を対象に教育を行っています。医師、管理栄養士、診療放射線技師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、健康運動指導士、理学療法士、作業療法士として活躍する人、あるいは健康科学に関連する研究(実験医学、情報科学、統計学、心理学など)に挑戦したい人を対象とした大学院のコースです。6つの専門分野を用意し、それぞれの分野における研究力の向上と、修士(健康科学)、博士(健康科学)の学位取得をめざします。健康生理学領域加齢と共に、生体のホメオスターシスの破綻により、多くの疾患が発症する。 本領域では、生理学的観点から、機能破綻をきたした状態(疾患)について理解を深め、健康科学的な視点から様々な生理的な現象に潜む健康との関係について教授し研究する。環境健康科学領域環境中には疾病に繋がる様々な有害因子が存在し、これらは健康科学領域の重要な課題となっている。発症予防には有害因子を見つけ、リスク対策を実施することが肝要である。本領域ではこれらの学問的な知見を、毒性学や実験科学的な視点から教授し研究する。健康運動学領域身体活動や運動の不足は、喫煙、高血圧に次いで3番目の死亡リスクである。このため、病院や地域では運動の重要性が増し、運動と健康の関係を科学的に理解することが求められている。本領域では、運動を科学的に捉え、健康づくりに活かせる人材の育成を行う。放射線健康科学領域医療における放射線の利用を適切に推進していくと同時に、放射線災害に備えた社会的対応のできる人材として、放射線を専門とする診療放射線技師や健康を担う看護職のニーズは高い。本領域では放射線に関わる健康・安全問題のリーダーを育成すると同時に、放射線影響・リスク・保健を教育・研究できる人材を育成する。健康情報科学領域ICT(情報通信技術)活用は健康科学分野でも求められています。ICT活用のためには機器操作だけでなく、数値情報を扱う技術である統計学、情報倫理を含むリテラシーが必須です。本領域ではこれらを身につけ、ICTに関する高度な専門性を発揮できる人材を育成する。メンタルヘルス学領域本領域では、人間の心(行動)をめぐる多角的アセスメント、人間の心(行動)に焦点を当てた事例理解、および心の健康と関連事象に焦点を当てた援助技法について教育し、健康科学の視点からメンタルヘルスの実践的研究を推進できる人材を育成する。健康科学専攻環境健康科学健康情報科学健康運動学メンタルヘルス学健康生理学放射線健康科学健康科学専攻(博士課程前期)修了生の修士論文テーマ●複数回のCT検査を受けている小児の検査回数とその理由に関する研究●3軸加速度計を用いた歩行の個性の評価と歩行年齢の設定●患者個人ボクセルファントムを用いた乳房放射線治療における臓器吸収線量の推定●片麻痺上肢に対する新型電極導電サポーターの考察:慢性期脳卒中症例に対する予備的研究健康科学専攻(博士課程後期)修了生の博士論文テーマ●脳損傷者の自動車運転技能評価に有効な神経心理学的検査に関する研究●小児陽子線治療に伴う二次中性子からの臓器線量の低減に関する研究●CT 検査における個人の体型を反映した被ばく線量評価法の開発健康科学専攻の6つの専門分野●総合病院・専門病院(理学療法士、作業療法士、診療放射線技師)●大学、短大の教育機関の教員●研究職修了生の主な活躍の場健康科学専攻研究者養成37

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