大分県立看護科学大学 大学案内2021
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 今、世界は、第4次産業革命ともいわれ変革期にあります。生活の中にロボットや人工知能、インターネットが入り込み、働き方も大きく変わろうとしています。 一方で、変わらないものもあります。特に、健康で、自分らしく生きたいという人々の願いは変わりません。 看護は、人々がより健康に生活できるように働きかける仕事です。人の誕生から成長の過程を見守り、健康を保てるように生活スタイルや環境にも働きかける幅の広い仕事です。病の時には苦痛を和らげ、生きる力を引き出す素晴らしい仕事です。 看護師は、チーム医療の要として、より一層活躍が期待されています。働く場も、近年は、医療機関から、訪問看護ステーションや高齢者・障害児者の福祉施設、地域にまで広がっています。「起業」する看護師も増え、小規模多機能事業所や会社の経営者となる人もいます。 確かな看護の力、ニーズを捉える感性とコミュニケーション力・マネジメント力があれば、変化する社会の中でも、様々に看護を通して自分の働く場を開拓できます。 本学のカリキュラムは、これらの力が身に付くように、特色ある取り組みを入れています。例えば、「予防的家庭訪問実習」は、1年次生から4年次生の学生がチームとなって地元の高齢者を訪問し、健康に生活できるよう相談や予防活動を行い、長期的な視野を養います。また、学生は、海外の大学と学生同士が訪問、交流し、国際的な視野を養うと共に、看護国際フォーラムを聴講し、世界の最先端の知見を学びます。 本学での学びは、あなたが、看護師として自律的に働き、変化する社会に適応し、自分らしく生きていくための確かな基盤となります。 1998年の開学以来、本学は社会のニーズを察知し、果敢に挑戦してきました。2008年に大学院修士課程に実践者養成コースを設置し、日本で初めてナースプラクティショナー(NP)の教育を始めました。NPは、アセスメントと臨床推論・薬理学等を深く学んだ看護師で、治し・支える医療の担い手として、注目されています。保健師と助産師は、大学院修士課程で教育します。 学部卒業生は1,500名を超え、修士課程修了生は219名、博士課程修了生も20名になりました。卒業生・修了生は、大分県や全国で活躍しています。 社会をより良くしていきたいと望む皆さんを、在学生・教職員一同、心から歓迎します。理事長・学長村嶋 幸代東京大学医学部保健学科卒業(保健師・看護師)同大学院医学系研究科修士課程修了。保健学博士(東京大学)聖路加国際大学、東京大学大学院医学系研究科教授を経て、2012年度より現職。東京大学名誉教授。公益社団法人日本看護科学学会監事一般社団法人日本地域看護学会監事一般社団法人日本看護系大学協議会監事一般社団法人全国保健師教育機関協議会監事変革の時代に確かな看護の基盤を育成する大分県立看護科学大学2

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