大阪市立大学 大学案内2020
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Study ProgramCurriculum基礎医学では、まず人体の構造と機能のしくみを分子から個体レベルまで総合的に学修します。次に、病気の概念や細菌、ウイルス、医動物などの病原性とその感染機序、生体の免疫機構や薬物療法の基礎を学びます。社会医学では、健康事象の地域的・経年的分布、生活環境要因の健康への影響、地域・国・世界の保健システム、法的問題や心身への影響など、健康を取り巻く社会的要因について学びます。その後、基礎・社会医学系の各講座を選択し、教員の指導の下で特定のテーマについて学生が自ら研究する「修業実習」に進みます。子育てとキャリアアップの両立を目指して女性医師や看護師などの女性医療人が、出産・子育てをしながらも仕事を継続できるように、病児保育室の開設や子育て中の女性医師の短時間勤務を実施し、「女性医師・看護師支援センター」が窓口となってそのマネジメントにあたっています。また離・退職した女性医療人に向けて復帰研修プログラムなども提供し、女性医療人を取り巻く社会への働きかけを行っています。基礎・社会医学教育1年次より早期臨床実習を行い、一般病院や診療所で実際の医療現場を体験します。また、関連施設を使用した心肺蘇生法実習も実施しています。3~4年次にかけて臓器別講義や臨床スターター実習で共用試験(CBT・OSCE※)に向けた準備をします。本格的な臨床実習は4年次の終わり頃から始まり、5年次には附属病院の各診療科、6年次には教育協力病院でそれぞれ実習を行い、幅広い臨床技能を修得します。実習先の病院・診療科の選択と調整は、学生の自主性を尊重しています。海外の施設での臨床実習も可能で、毎年、数名の学生が参加しています。臨床医学教育学部を卒業後、医師国家試験に合格すれば、医師免許を取得することができます。医師免許により医療行為はできますが、臨床経験が少ないので、研修医療機関で2年間の初期臨床研修を行うことが必要です。さらに、後期臨床研修として専門医(内科系、外科系など)のコースに進むことにより、医師としての臨床経験を積みます。また、大学院へ進み、博士の学位を取得するコースを選択することもできます。6年間の学部を卒業すれば、すぐに医師になれるのですか?全学共通科目社会医学教育基礎医学教育臨床医学教育 年次1※1 年次2 年次4 年次5 年次6医学部医学科のココもCHECK!医学の基盤となる知識を学び、蓄える。知識と技術をさらに向上させ医療人としての心構えを身に付ける。臨床実習で現場を経験し高度な判断力や行動力を養う。 年次3学士(医学)学士課程学士課程医師国家試験大学院基礎医科学専攻への進学を希望する学生が登録可能です。大学院準備コース※1:※CBT: Computer Based Test 医学知識と問題解決能力を、コンピュータを用いて評価する試験 OSCE: Objective Structured Clinical Examination 態度・臨床技能を客観的に評価する試験医学部の附属施設▶ 医学部附属病院電子カルテを含む病院情報システムや高度先端医療を支える最新鋭の診断・治療設備と優秀な教員・医師・医療技術職員・看護師によって高度医療を実施するとともに、優れた医師の養成と、先端医療の研究開発を行っています。▶ 附属刀根山結核研究所結核をはじめとする抗酸菌感染症における分子機序の解明、さらに、新規診断法や治療法の開発など、戦略的制圧研究に貢献しています。▶ 医学情報センター大学内外の研究者や医療関係者へ、医学・医療に関する最新情報を積極的に提供しています。▶ 医療研修センター医師や看護師をはじめ医療関係職員等が、より質の高い保健・医療の提供を目指し、多様な研修を行っています。▶ 学術情報総合センター医学分館医学雑誌・図書・マルチメディアを豊富に揃えています。▶ 高度融合画像解析支援センター最先端の画像解析・診断装置の高度活用を目指して、診療部門を越えた情報や技術の共有を実現し、装置の操作や画像の評価に関して支援を行う組織です。附属病院医学分館40OSAKA CITY UNIVERSITY

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