大阪市立大学 大学案内2020
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講義紹介現代社会において生活する上で、行政活動が提供するさまざまな公共サービスは必要不可欠です。本講義では、教養ある市民として、地方行政の役割や課題を理解するとともに、よりよい行政の在り方を考える力を身に付けるために、地方行政の制度や歴史、中央地方関係、地方分権、市民参加などの論点について学んでいきます。地方行政学髙野 恵亮先生世界的に「都市の時代」が到来していますが、先進国では、人口の減少、高齢化、産業の空洞化が同時進展し、公共需要はますます増大するにもかかわらず、財政が緊迫する「都市の危機の時代」となっています。これには「クリエイティブでスマートな解決」が必要で、革新(イノベーション)と持続可能性(サスティナビリティ)が求められます。博士前期(修士)課程では、参加型授業(ワークショップ、演習、研究指導)等を通じて、都市の課題解決ができる高度専門職、指導的人材や実務的研究者を養成します。2020年度から開設予定の博士後期課程(文部科学省設置届出済)では、行政、NPO、プランナー、ビジネス、医療・福祉などの市民公益活動等の主要なセクターに属する人々が、新しい知見を開拓し、さらにそれを体系化・学術化・深化させるような、高度な企画立案能力と研究能力を涵養し、創造的で高い倫理的識見を備えた実務的研究者を養成します。講義、演習、研究指導の3ステップで、論文作成能力を涵養します。創造都市研究科は、都市経営研究科の前身となる研究科であり、2003年の開設以降、社会人を中心に千人を超える修了生を輩出してきました。現在では、博士(後期)課程を中心に教育が行われています。※修士課程は2017年度に、博士(後期)課程は2019年度に入試を終了しています。大阪市大の挑戦地方行政が果たす役割都市行政コース 髙野 恵亮先生博士前期(修士)課程の2年間というものは、長いように見えてあっという間に過ぎていきます。本課題演習では、修了論文執筆を見据え、各院生が地方行政に関連する諸課題について論点を提示するとともに、各院生により示された研究テーマについて院生相互で議論を行うことを通じて、それぞれの研究課題に関する理解を深化させていきます。Challenge of OCU行政施策について多角的に見識を深め、新たな地方自治の在り方を考えています。いいさかみつのり都市行政コース 修士2年生飯阪 光典 和泉市議会議員在学生の声Student Voice自治体における行政の在り方について、行政・市民・政治家とさまざまな角度から考察。全国の行政施策の最新事例を学びながら、いかにサスティナブルな街づくりを行うかについて研究を深めています。ここで得た生きた知識とノウハウを、新たな施策実現へと結びつけることが目標です。創造都市研究科(募集停止)Graduate School for Creative CitiesStudy Program都市経営専攻修士(都市経営)博士前期(修士)課程博士前期(修士)課程 年次1 年次2講義、課題演習等ワークショップ研究指導都市経営専攻博士(都市経営)博士後期課程博士後期課程 年次1 年次2 年次3講義、演習研究指導福祉、教育、まちづくり。都市の暮らしを支える行政の仕組みを理解する。Professor’s MESSAGE51OSAKA CITY UNIVERSITY都市経営研究科

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