大阪大学 GUIDEBOOK 2023
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 大学で“学ぶ”とは授業を受けることだけではありません。あなたがずっと抱き続けてきた疑問や興味を自ら積極的に研究する環境が大阪大学には揃っています。「早く自分で研究をしてみたい!」そのような強い思いを持って入学した学生の自主研究を支援するために、本学の総力を挙げて全11学部が13部門に分かれてあなたの研究をサポートします。自分の所属学部分野を超えて好きな研究ができるチャンスであり、研究活動に必要な研究費は「自主研究奨励費」として大学から配分されます(配分される奨励費に金額上限あり)。また、自分の研究テーマに精通したその分野のエキスパートである教員に研究活動を支援してもらえる「アドバイザー教員指導制度」を活用し、研究できるバックアップ体制も整っています。本事業を通じて、大阪大学という“知の宝庫”を最大限利用してみてください。 大阪大学Innovators’ Club(i-Club)は、イノベーション・新規事業・スタートアップ・学生起業等に興味のある人たちが集まるコミュニティとして、2017年10月1日に設立されました。 大阪大学の学生・大学院生を中心として、1,300人以上がメンバー登録しています。すでに学生起業家として活躍しているメンバーもいますが、起業に限らずさまざまなスタイルでのイノベーターを目指す、あるいは広く「社会に新しい価値を生み出すこと」に関心のある学生・大学院生等ならどなたでも随時大阪大学参加できる、オープンなコミュニティです。 ぜひ、あなたも大阪大学に入学して、i-Clubで自分のアイデアを実現しませんか?自分が調べたい研究テーマについて研究する目的や、その研究計画・方法をアドバイザー教員の指導を受けながら研究計画書を作成します。また、奨励費(研究費)を何に使用して、どのように執行するかも計画します。大学での研究手法は文系分野・理系分野、また研究領域によって大きく異なります。●参考文献や論文を読み漁る●フィールドワークで現地調査や調査対象者へ取材を行う●研究内容の専門家にインタビューを行う●アンケートを行ってその結果を考察する●自分の立てた仮説を検証するために実験を行う●実験を行うために先行研究を参照にする などアドバイザー教員の指導の下、上記のような手法を用いて研究を進めていきます。大学での研究は調べて終わりではありません。所定の報告書にアドバイザー教員の指導を受けながら研究の目的・計画・方法・経過・成果などを記述します。学部の教員の前で研究成果をプレゼンテーションします。他の学生の研究成果を聴くことのできる貴重な機会でもあり、大いに刺激を受けることでしょう。学部の中で最優秀研究に選ばれると全学選抜自主研究成果発表会で発表することになります。各学部の最優秀研究が発表されます。その研究レベルの高さは教員も驚くほどです。全学選抜自主研究成果発表会はいちょう祭期間中に行われ、誰でも聴講できます。ぜひ、大阪大学が誇る“研究スピリット”に触れてみてください。16(いちょう祭)■事業フローチャート■これまでの自主研究テーマ(2021年度) ※下記の研究テーマは一例です。●YouTube動画の満足度研究 −コミュニケーションとファン心理に着目して−(文学部1年生)●コロナ禍で思いがけず変貌した大学生活は大学生の将来選択に影響するのか(法学部3年生)●食べられる抗菌シートの作成(薬学部1年生)●温泉で免疫力は向上するか(薬学部1年生)●物質世代数の謎とCP対称性の破れ(理学部3年生)●マウスの自動トラッキング装置の作成及び、運動機能の評価(医学部医学科2年生)●翼剛性改善に及ぼす翼端リブのカーボンクロスによる補強の有効性の検討(工学部3年生)4月1日募集期間5月下旬6月7月〜12月中旬1月〜2月5月※採択時に奨励費の金額が決定されます。自主研究奨励事業募集開始研究計画の構想を考えるアドバイザー教員を探す研究計画書の作成自主研究奨励事業募集終了採択通知を受ける自主研究活動研究成果報告書等を作成学部別自主研究成果発表会全学選抜自主研究成果発表会 Innovators’ Clubの詳細はこちら自由な発想による研究を応援 「学部学生による自主研究奨励事業」自分のアイデアを育て実現しよう 「大阪大学 Innovators’ Club」自由な発想と研究マインド

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