大阪大学 GUIDEBOOK 2023
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School of Letters 大きな特徴は1年次から外国語教育を重視している点。第1外国語は原則として英語、第2外国語はドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語・イタリア語・スペイン語の中からひとつを選択、さらにラテン語・ギリシア語を加えた中から選択外国語としてもう1言語を選んで学ぶことができます。本学部の学習ではどの専門分野においても外国語の文献にあたる必要があり、読解力が必要とされるためです。【インド哲学】 インド哲学専修では、仏教も含めた古典インドのさまざまな思想や宗教の研究を行います。具体的には、サンスクリット語(梵語)やそれから発展した言語(パーリ語など)で書かれた文献の解読が研究の中心となります。【西洋史学】 古代から現代まで、西洋文明と関係するあらゆる歴史上の世界を対象としています。政治・外交・経済のみならず、日常生活上の行動規範や性差・人種といった概念、人間と環境の関わりや世界規模の交流まで、あらゆる問題を史料に基づいて追求します。【日本学】 さまざまな観点から「日本」を学びます。性差や在日外国人問題から「日本」の多様性を考えたり、祭り、漫画、アニメなど身近な大衆文化も取り上げたりします。フィールドワークによって教室を飛び出し、開かれた研究を実践しています。 学生が専修を選ぶのは1年次の11月頃(各専修への分属は2年次)。その前に開講される「文学部共通概説」では、30人あまりの教員が交代でそれぞれの研究・専修の概要を紹介しているので参考にしてください。文学部の授業科目は講義・ゼミ・実習の3つの授業形態で、より深い研究を進めます。また所定の単位を取得すれば、中学・高校の教員免許(国語・社会・英語など)や博物館学芸員資格を取得できます。【日本文学・国語学】 日本文学では、古代から現代、和歌・物語から小説・日本漢文学に至るまで、ほとんどの時代とジャンルを研究対象としています。国語学では、日本の言語を歴史的に研究。海外との交流も重視した教育・研究活動を行っています。【英米文学・英語学】 英米文学と英語学に関する知識を習得するとともに、英語の総合的運用能力を養うことを目指します。文学研究・言語研究的な講義や演習に加えて、外国人教師による演習、海外留学や資格試験合格を視野に入れた実践的な授業を行っています。【美学・文芸学】 美学では、美や崇高、芸術の概念、感性の働きなどを哲学的に考察。美術・デザイン・映画などを扱う芸術学とも連携して、理論・実証研究両方を重視します。文芸学では、古今東西の文学や思想・文学論を幅広く研究対象とすることができ、また西洋古典や神話の研究にも専門的に取り組めます。倫理学の授業風景文学部共通概説学科目人文基礎学歴史文化学地域文化学言語基礎学文学表現学芸術文化学学部案内の請求方法はこちらをご覧ください > http://osku.jp/s0948パソコンからホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 文学部専修紹介人文学科資料請求はコチラ入学定員 165人20専修哲学・思想文化学倫理学中国哲学インド哲学日本史学東洋史学西洋史学考古学日本学人文地理学日本語学日本文学・国語学比較文学中国文学英米文学・英語学ドイツ文学フランス文学美学・文芸学音楽学・演劇学美術史学学部紹介人間が生み出すあらゆる文化を見つめ直す文学部の学問とは、人間の営為をさまざまな方向から考えるものです。例えば絵画、彫刻、音楽、最近ではコンピューターなど、人間が築いてきた文化・歴史、そのあり方を幅広く深く考える学問を目指しています。学科名を「人文学科」とし、20専修と多彩な分野があること、日本学、演劇学などユニークな専修を揃えていることも、その精神の表れです。前世紀から積み残した課題の解決が迫られている21世紀は、人間の叡知が改めて問われる時代です。今こそ、先人たちの知に学ぶことが必要なのです。なお、大学院として2022年4月に人文学研究科が新設されました(P.44参照)。外国語教育に重点を置き、世界の文化に目を向ける20専修から6専修をピックアップしてご紹介します■教育システム人文学科文学部

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