大阪大学 GUIDEBOOK 2023
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School of Human Sciences 入学後の1年半は、人間科学の基礎となる知識および人間科学の専門的な基礎科目を学ぶとともに、学際性の基盤となる幅広い知識を身につけるために、共通教育科目も学びます。2年次の後半以降は、以下に紹介する4つの学科目に分かれ、それぞれの専門分野の探究に取り組んでいきます。 4つの学科目には指定の選択科目があり専門分野【行動学科目】 人はなぜその行動をとるのか?多様な人間行動をあらゆる側面から見つめ、そこにまつわる因果関係を解明していきます。サルと人間の比較、新生児から高齢期までの行動発達、集団行動、生活の安全性や快適性の向上、環境心理など、研究の対象はさまざま。心理学、神経科学、生物学、統計学などのサイエンスの目を通して、ヒトと人の行動のさまざまな側面について仮説を立て、それを実験・観察・調査・面接といった方法で検証。科学的な分析力を身につけるとともに、「人を知る」ことで社会に貢献できる人材を育成します。【社会学科目】 現代社会で私たちが直面する諸問題を研究します。[現代社会]グループでは、社会学理論をもとに現代社会の課題についての学びを深めます。[文化]グループではジェンダー、メディア論、サブカルチャーなどを探究します。[調査]グループでは、社会調査データの計量分析で本質に迫ります。[福祉社会]グループでは福祉制度と市民社会のあり方を考えます。[哲学の実験]グループでは、主に20世紀以降の諸思想・哲学をベースに、現代社会が抱える問題について考究します。[人類学]グループでは、アート、科学技術、国際協力などについて当事者目線で国際的視野から考えます。を探究する一方、自由選択科目では自分の興味にあわせ人間科学の諸分野から好きな講義・ゼミに参加することができます。共通しているのは、どの分野でも「現場主義」が重視されることです。人間科学科の扱う領域はつねに現代社会とリンクしています。医療や学校、ボランティア団体などにフィールドワークとして実際に足を運ぶこともあり、より実践的な研究を行います。【教育学科目】 人間が成長していく過程と、それをサポートする教育・学習環境について研究を行っています。教室やカウンセリングの場などの具体的な場面で、どう人を育てたり、教育的介入を行ったりするかという臨床的な問題を考えるとともに、教育メディアや学校の制度といった社会インフラ、システム、環境的側面にも目を向け、現状の分析や改良・改善の方策を探ります。また家庭や地域社会、職場など、人間が生活する場所はすべて教育の場として捉え、学校教育だけに留まらない、人の生涯にわたる広い意味での「人間形成」について多角的に探求します。【共生学科目】 共生とは、「民族、言語、宗教、国籍、地域、ジェンダー・セクシュアリティ、世代、病気・障がい等を含む、さまざまな違いを有する人びとが、それぞれの文化やアイデンティティの多元性を互いに認め合い、対等な関係を築きながら、ともに生きる」ことを意味します。いま、「人間が人間らしく生きる」とはどういうことかという原点に立ち返り、他方では21世紀のグローバル社会の状況を反映した「共生学」を構築する営為を続けつつ、私たちが直面している「共生」という課題に対する理論的・実践的解を、アクティブに探究・案出できる人材の養成を目指します。パソコンからホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 人間科学部学科目紹介資料請求はコチラ人間科学科「学内留学」のような国際色豊かな教室子ども向けワークショップの制作演習インターナショナルカフェ視覚障害の体験実習学科人間科学科学部案内の請求方法はこちらをご覧ください > http://osku.jp/s0948入学定員 137人22学科目行動学科目社会学科目教育学科目共生学科目学部紹介豊かに生きられる社会のために、“人間とは”を探究人間科学部の学問対象は「人間」です。人文学・社会科学・自然科学を横断した視点から、人間のさまざまな側面にアプローチします。人間の行動や心理のあり方や、社会、文化やジェンダーとはなにか、といった基礎的な研究をはじめ、学校教育、老人福祉、国際協力と開発、紛争と災害からの復興支援などの現実的課題まで幅広く対象として、<人間とはなにか>を研究しています。本学部は、日本で最初の「人間科学部」として1972年に誕生。2016年には改組の結果、共生学科目と未来共創センターが誕生しました。激動する時代と世界の動向を見据えつつ、人間が人間らしく生きられる社会づくりに貢献しています。実践的な研究から、人間のあり方と社会を創造“人間とはなにか”を探究する4つの学科目をご紹介します■教育システム人間科学科人間科学部

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