大阪大学 GUIDEBOOK 2023
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薬学研究科/工学研究科/基礎工学研究科/国際公共政策研究科のではないでしょうか? 右図のロボットは特に人間の足の構造に注目し、足の中に存在する関節と腱が歩行の安定性にどのような働きをするかを調べるために作られました。このロボットには平衡感覚に相当するセンサーがついていませんが、足の構造によって自動的に左右のバランスを取り、ある程度こけずに歩行ができます。このようなロボットを試作することで、人間の足部の骨の機能も調べることができるのではないかと考えられています。助成制度を設置。学生が積極的に海外インターンシップに参加するよう取り組んでいます。このような取り組みにより、中央官庁や政府機関(JICA、国際交流基金など)、NPO/NGOのほか、国際機関(国連、国際移住機関、国際労働機関、ユニセフなど)でインターンシップを経験する学生が増えてきています。 また、国際公共政策の最前線で活躍する実務者を招き、国際機関への就職を希望する学生向けにセミナーを開催。就職実現への意識を高める体制も整えています。物質創成/機能創成/システム創成国際公共政策/比較公共政策特集教育システム大学院・研究科JICAインターンシップ・ケニア事務所JICAプロジェクト裨益者への取材にてキャンパスライフインフォメーション紹介49■Topics筋骨格の構造から、人間の運動のしくみを解き明かす 人間が自分の身体を動かすとき、そのすべてを脳で情報処理すると、脳に対する負荷は非常に大きくなります。実際には人間は歩いている間に考え事ができるなど、歩いたり走ったりしているときには、脳はいつも身体を直接コントロールしているのではありません。人間のこのような運動を生み出すために、筋骨格の構造が非常に重要な役割をしていると考えられています。つまり、このような人間の筋骨格の構造が持っている役割をロボットにコピーすれば、人間のように自由に歩き回ったり走ったりさせることができる■Topics国内外でのインターンシップによる公共政策エキスパートの育成 本研究科は、体系的な分析・評価能力だけではなく、現場感覚を持つ、世界を舞台に活躍する公共政策プロフェッショナルの育成を目指しています。 なかでも、インターンシップで培われる現場感覚や教育効果を重視。大学院生がインターンシップに参加することを奨励・支援しています。そのため、国際機関勤務経験者や国際経験の豊富な教員を配置するとともに、ネゴシエーションやインターンシップといった実用的な能力を身につけるための参加型授業を開講しています。さらに、海外でのインターンシップに対するあらゆる学問分野の枠を超え、未来の技術を創造する物理と化学の両面からアプローチする物質創成、バイオエンジニアリングとメカニクスを融合した機能創成、文理融合も志向するシステム創成。これら3専攻を基軸に「科学する心」と「技術への強い関心」を失わない先端的研究を推進。人文社会学系や医歯薬学系も視野に入れ、新たな学問領域の創成を目指しています。志ある学生が集い、グローバルな課題に挑む本研究科が扱う研究対象は国際社会が直面する公共課題、および日本が抱える政治・経済・社会問題です。これらの課題に現実的かつ有効な打開策を見いだすには、広い視野と知識、柔軟な発想力が不可欠となります。そのため国際機関や官庁からゲストを招くなど実践的教育を徹底。政策エキスパートを育成しています。大学院大学院基礎工学研究科国際公共政策研究科

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