大阪大学 GUIDEBOOK 2023
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「幅」を広げて、自主研究奨励事業で化学と工学の「二刀流」オンリーワンに!大阪大学に入った理由は何でしたか? きっかけは、高校1年生のときに大阪大学の「SEEDSプログラム」に第1期生として参加したことです。科学分野の研究活動に興味を持つ高校生を対象にしたプログラムで、月に1回程度、大阪大学のキャンパスで大学の先生たちによる講義を受けたり、グループディスカッションをしたりしました。高校の友人とは違う人たちと意見を言い合うのが新鮮で、楽しかったです。高校時代から、キャンパスの雰囲気などもわかっていたということですね。 そうです。高校2年生からは研究もさせてもらえて「蒸留水と高分子水溶液の冷却挙動の違い」というテーマで実験をしました。指導教員は大阪大学の方でしたので、そのまま進むのが一番だと考えて、進学先を選びました。その研究内容は「化学分野」ですが、実際に入ったのは工学部でした。 「学部学生による自主研究奨励事業」があることを知っていたからですね。化学分野の研究はこの事業を活用し、学部では他の分野を学ぼうと考えて選びました。工学部は2年生、3年生に学科目やコースを選べるのも魅力でしたね。200組以上のエントリーの中で、上位に入賞しただけで十分すごいことですよ。 でも、理学部の先輩は「文部科学大臣賞」。いわゆる、最優秀賞です。この先輩は研究への愛情がすごくて、もう、天と地の差だと感じました。指導教員の都合もあり、自主研究はそこで終えたのですが、そんなときに「めばえ適塾」の講師という役回りに出会えたんです。大阪大学が中心となって行っている、小・中学生を対象にした未来の科学者を育てようというプロジェクトですね。そうです。そのなかに大学生や大学院生が講師を担当する授業が年2回ほどあるんです。次の講師役がいない、という話を聞き「こんな機会は他にないぞ」と思って任せてもらうようになりました。入学してからは何に力を入れましたか? 1年生のときは高校時代の内容を発展させた研究をハチャメチャにやりました。週4〜5日は研究室にいましたね。最初は自信満々だったのですが、学内発表会での先輩の研究がすばらしく、途中で井の中の蛙だったと痛感するようになりました。「第8回サイエンス・インカレ」では本選に進んで、賞もいただいたんですが・・・・・・。6在学生に聞きました!大阪大学には「学部学生による自主研究奨励事業」があり、所属する学部以外の分野の自主研究もできる仕組みがあります。それらをうまく活用しながら、自分の「幅」を広げられたと語るのは工学部卒の大学院1年生・山下龍之介さん。化学分野の研究で賞をもらいながら、工学部での学びを活かしサークルでレーシングカーを製作するなど多岐にわたる活動で「自分にしかやれない」ことを行っています。阪大生INTERVIEW 〜私たちが、阪大を選んだ理由〜

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