多様性が活きる理工系分野を志す女子高校生へのエール社会を目指して!1年の浪人を経て、大阪大学に合格されたそうですね。 はい。浪人していた期間は、私にとって入学前にさまざまな経験を積むギャップイヤー的な意味合いが強かったです。もちろん勉強もしていましたが、自分の進路についてしっかり考えられた期間でした。高校3年生の受験時は医学部を志望していましたが、浪人中にやりたいことがIT系にシフトしました。IT系に興味を持ったきっかけは? アニメ映画なんです(笑)。IoT(さまざまなモノがインターネットにつながる仕組み)が関連するストーリーを見たことで、情報技術に興味を持ちました。大阪大学を志望したのは、高校生の情報科学研究科の研究室にてときに見学に行ったことで、研究が盛んなイメージがあったからです。理科は苦手意識があったのですが、情報科学科のホームページに、「理科が苦手でも大丈夫」という在学生のコメントがあり、それを見て決めた部分も大きいです。入学後の勉強はどうでしたか? 入学してからプログラミングを学んだのですが、毎週課題が出されて大変でした。でも、試行錯誤したうえで作り上げることがおもしろくて。それで、プログラミングの比重が高そうな研究室を選択しました。現在は、プログラミング学習者を支援する手法について研究しています。他にはどんなことに取り組んでいますか? あまり学部時代に触れてこなかった、ネットワークの仕組みなどについて勉強しています。博士前期課程修了後の就職も見据えてIT企業のインターンシップに積極的に参加しているのですが、知らないことが多すぎると感じたんです。また、会議が英語で行われる企業もあるので英語も勉強しています。できれば国際学会などで議論できるぐらいになりたいと思っています。「asiam」に参加したきっかけを教えてください。 IT企業のインターンシップに参加したときに、女子だけでプロ6大阪大学には、自然科学系の学部および研究科に在籍する女子学生を対象に、イベント等を通じ分野を超えて交流することを目的とした「asiam(アザイム)」という学内ネットワークがあります。基礎工学部卒の大学院情報科学研究科1年生・吉田千優さんは、理工系学部に進学する女子比率の低さを“自分事”として捉え、「asiam」での活動に参加。後輩となる女子たちが将来性のある進路として理工系分野を選択できるように、大学やインターンシップでの体験を踏まえた発信やイベント企画などを行っています。在学生に聞きました!阪大生INTERVIEW 〜私たちが、阪大を選んだ理由〜
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