小樽商科大学大学院 ビジネススクール案内 2019

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OTARU UNIVERSITY OF COMMERCEOTARU BUSINESS SCHOOLOBS一歩踏み込んだ知識を身に付け仕事のスキルを高めたい司会　まず，OBSの受験を考えたきっかけを教えてください。三浦　私は，学部を卒業するころからMBAを取得したいと思っていましたが，目の前の仕事に邁進するうちに17年が経ちました。役職にもつき，今までの勘や現場のノウハウだけで本当にいいのかなと思う気持ちも強くなったこの時期，社会人17年目にしてやっとMBAコースに入ることができました。様々な大学院のMBAコースを調べ，今の自分の状況で，仕事をしながら勉強ができるという面からもOBSがベストでした。中口　私は組織推薦で入学させていただきました。そもそも銀行に入った動機は，いろいろな業種の経営者のお話を聞いて自分の見識を高めたいという想いからです。その後，法人に対しての融資や，ビジネスマッチングなどに携わるうちに，銀行員目線でしか話ができていないのではないかという，ひとつの壁にぶつかりました。財務や決算書の話から一歩踏み込んだ，経営者様のためによいご提案ができるようになりたいと，OBSに入学しました。大平　私は後輩の指導をする際，自分の経験からだけではなく，論理的に裏付けられたことを例にして指導ができればと思ったのが入学のきっかけでした。もうひとつは，リーダーシップについてもきちんと勉強がしたくて。同業他社のOBSの先輩に，働きながら学べて同じ志を持つ仲間ができる，学んだことが業務に活かせると聞き，とても興味を持ちました。三上　私は地元，北海道の企業に貢献したいという想いで独立し，コンサルティングや社員研修，セミナーなどを提供する会社を経営しています。もとは大きなコンサルティング会社に勤務しており，そこでは会社が開発した大手企業向きの理論やツールを使って仕事をしていましたが，大手用のものを北海道の中小企業用に落とし込んでも，なかなか規模の違いや地域の特殊性など合わない点が多かったのです。そこで，もう一度理論を学び直し地元企業に合わせたサービスを提供できるようにとの想いで入学しました。専門的な授業の融合で複眼思考ができるようになる中口　営業店から本部に異動したとき，経営者を後押しする立場から，自分が銀行の経営に参画する立場になりました。そのときに，視野を広げ論理的な戦略を学ばなければと思いましたね。三上　転機はありますよね。私は起業して4年目くらいのころ，個人経営の限界を感じ始めました。ビジネスとしてもっと拡大し，北海道における影響力を高めるには，もうひとつ武器が欲しかったのです。そこで地元で最高峰の学び舎に行きたいと思いました。中小企業診断士などの資格もありますが，私は「診断」ではなく「決断」を扱うMBAに惹かれました。しかもMBAは資格の更新手数料がかからない（笑）。司会　OBSを修了すればMBAの学位が授与されて永久保証ですからね（笑）。さて，1年間の勉強を終え，どのような変化がありましたか？三浦　OBSで学んでからは，視線がぐっと一段上がりました。俯瞰的に物事を見ることができるようになり，目の前の小さなことを恐れなくなりました。中口　私も同じです。たとえば決算書の数字の裏にある活動や経営者の想い，戦略についてよく見えていませんでした。今はそれが見え，経営者に対する質問の広がりを感じています。「この収益は，どのようなところから生まれるのでしょうかね？」とか「なぜこの戦略をとったのですか？」など，一歩踏み込んだ話ができるようになったことに成長を感じています。司会　OBSは専門能力を融合するためのプログラムですから，複眼思考が鍛えられていると思います。大平　私は，上司や後輩などに業務上の話をするときに，悪い点・問題点をグチのように話すのではなく，なぜそこに至ったのか背景なども説明し，その後の改善点を提案できるようになりました。三上　私もこの1年で自信がつきました。コンサルタントとして，クライアントの前で私が言うことはとても影響力があるものです。なので自分の発言が適切であったか？価値を生み出したか？は常に自問自答が求められます。クライアントから相談されるテーマも様々ですが，特に知識の少ない業界などでのアドバイスで確固たる考えの軸が欲しかったのですね。しかし，玉井先生から「手アカのついた理論」という話を伺い救われました。「最新の理論もよいが，そのもとになる原点の理論は，古いがしかし昔から何度も先達たちが使い倒してきたよい道具だ」。この御意見がとても役に立ったのです。OBSでもう一度原点に戻り学ぶことで，自分の軸も強化されました。それからは，クライアントの前でひるまずにはっきり話せるようになりました。社会人17年目にして,念願のMBAコースに入ることができました。仕事のうえでも中堅となり,機が熟した気がします。知識を身につけると目の前の問題を恐れなくなり,物事を俯瞰できるようになりました。小樽商科大学商学部社会情報学科　卒業三浦 優美子 さん16