小樽商科大学大学院 ビジネススクール案内 2019

19/28

知識を深め学んだからこそ迷いもビジョンも生まれた司会　最後に，2年目の目標やビジョンを教えてください。三浦　１年目で不得意な数字を克服しつつ，自分の強みが何かを見直すこともできたので，2年目はそこをしっかり磨いて，職業人生の後半戦を充実させたいです。どれだけ広い視野に立って学んだことを活かせるようになれるか，まだまだ勉強の途中です。学んだことで仕事に対する考え方がガラリと変わり，よい意味で迷いも出てきてしまいました。今はビジョンの立て直し時期にきていますね。中口　北海道は世界から認められる魅力的な大地であり，国境を越えて躍進できるビジネスチャンスが至る所に転がっています。経済発展の可能性が秘められており，そこに大きく貢献できるのが当行だと思います。以前，当行の役員が「これからの銀行は商社にならなくてはいけない」と仰っていましたが，この言葉の通り，社員の変革なくして会社の成長はありません。自分は銀行員として何ができるのか，北海道経済発展のためにどのような貢献ができるのか，今後も自問自答を繰り返しながら答えを見つけていきたいと思っています。大平　2年目に関してはリーダーシップや，組織のⅡとⅢを履習し，より企業の組織やリーダーシップを学べることを楽しみにがんばってみようと思っています。みなさんそれぞれが思い描いているリーダーシップ論があると思うので，自分に合ったものに出会えたらいいなと思っています。社会貢献でいえば，自分の業界が医療用の製薬会社なので，社会貢献には直結しています。しかし，業界の現状ではなく会社がもっと地域医療や患者さんのために何ができるのか，具体的にはまだわかりませんが志の高い仲間と相談しながら，真の意味での社会貢献ができる会社になれるよう，提案をしていきたいと思っています。三上　私の目標は，北海道のために自分の考えた理論を構築すること。実は，「営業工学」という新たな理論を考え，まず看板だけを掲げてみました。これは，戦略論やマーケティング論を営業部門が現場で使えるように再構築するものです。最終的には理論の体系化と，それを提供するためのサービスとして集大成させようと思っておりまして，今からワクワクしています。三浦　営業エンジニアリングってことですか？三上　そうですね。科学ではなく工学。科学は真理の追求で「営業とは〇〇である」みたいに唯一絶対の原則を探求する学問。それは好きではないのです。工学とは，現実の課題解決。さまざまな理論を，ひとりひとりの営業活動の中で困っていることに合わせて使えるようにするということです。多様なビジネスの世界で北海道の営業が活躍するための武器を作りたい。入学したときは，雲をつかむようなイメージしかなかったのですが，全体像は見えてきましたので，2年目で学び足すとさらに形になるのではと思っています。大平　三上さんのような人が毎年30数名，OBSから輩出されるのですよね？北海道はこれからよくなるのではないでしょうか？司会　残り1年間ビジョンをさらに追求し，勉学に励んでいただきたいと思います。今日はありがとうございました。真に自分の思考を使い結論を導くためには,ステップバイステップで思考を積み上げることが大事。すでにコンサルティングの仕事をしている自分にとってOBSの授業は,とてもいいトレーニングです。小樽商科大学商学部企業法学科　卒業三上 淳さんOTARU UNIVERSITY OF COMMERCEOTARU BUSINESS SCHOOLOBS18