宮城教育大学 大学案内 2021
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中等教育教員養成課程 今皆さんはどのような高校生活を送っていますか。勉学や部活動に情熱を注ぎ、友人や先生と将来について語り合っているでしょうか。自らの進路について思いを馳せ、新たな一歩を踏み出そうとしているところでしょうか。 中学生や高校生に当たる青年期は、大人になる過程で乗り越えなければならない様々な課題と直面する時期です。生徒が自我を確立し人生を充実したものとしていくために、その学習や生活を学校の中で支える教員の力が求められています。 中等教育教員養成課程では、専攻する教科の専門的な力を充実したカリキュラムの中で身に付けていく一方で、教員として必要な知識や指導力育成のために様々な科目が用意されています。生徒の発達や心理について学び、学校現場での課題について理解し、3、4年次の教育実習に向けて、1年次から附属学園での授業観察等を積み重ねていきます。それらを総合して、実践的指導力を備えた教員の養成を行っています。 学生と教員との距離も近い宮城教育大学で、同じ志を持つ仲間と充実した4年間を送ってほしいと願っています。原田 博之 教授音楽教育講座《 概 要 》 中学校・高等学校で優れた社会科教師になるためには、教科の指導力の柱として、専門的な知識や方法論を身に付けることが必須です。本専攻では、歴史学、地理学、法学、政治学、経済学、社会学、哲学、社会科教育学のそれぞれについて、基本的な枠組を学ぶ「概論」及び「社会科教育法」、個別のテーマを掘り下げる「講義」に加え、「演習」を提供しています。《 特色ある授業や取組 》  特に、3・4年次の2年間をかけて卒業論文作成に向けより専門的な勉強を進める演習は、本専攻の特色の一つです。例えば「日本史演習」では、学術論文を全員で読み込み討論を繰り返すことによって、日本の歴史に関する高度な知識や研究動向について学びます。また、江戸時代の古文書などを用いた解読のトレーニングにより、歴史史料を使って論文を書くための方法を学んでいきます。こうして得られた知識や分析能力、討論を行うためのスキルは、将来、皆さんが教育現場で生徒の主体的・能動的な学びを実践するうえでも大切です。《 概 要 》 中学校・高等学校において、「国語」を教えるための基礎となる国語学・国文学・漢文学などの各分野及び国語科教育の専門科目を学ぶことによって、高い資質と確かな指導力を備えた国語科教員を養成することを目指します。《 特色ある授業や取組 》  「ことば」に関わって、さまざまな観点から幅広く学ぶことで、国語科教員に求められる力量を身につけるための充実したカリキュラムとなっています。言語について深い理解をもつこと、さまざまな文章を読み解く力、自ら表現する力は、「国語」を教えるために必要であるだけでなく、教員として大切な資質と考え重視しています。 演習や講読など少人数で行う授業を数多く準備し、きめ細かな指導を行っています。基礎力を確実に養うとともに、発表やディスカッションを通して、自ら問題を発見し、調査し、考え、解決する力やコミュニケ―ション能力を養うことを大切にしています。社会科教育専攻教科の確かな指導力を持った社会科教師を育てる国語教育専攻深く広い知識と実践的な指導力を備えた国語科教員を目指す 様々な分野の学びに触れながら、専門を深く学べる場所が宮城教育大学であり、本学が持つ最大の魅力だと思います。各専攻・コースの学生数があまり多くないことから講義やサークルにおいて異なるコース・専攻の学生と交流する機会も多く、多様な価値観や視点に触れることができます。また、各分野の先生方との距離が近く、様々な分野の正確かつ詳細な学びを容易に得られるのも魅力だと感じます。このような多様性がある一方で、専門的な部分の学習も非常に充実しています。大学内で多くの知識や理論的な学びが得られるのはもちろん、附属学校の授業見学や模擬授業を通して学校現場に即した実践的な学びを得ることができるのも特徴です。教員になるための大学側のサポートも手厚く、様々な体験をすることができます。私も長期休暇中に大学主催のインターンシップで母校にて教育体験活動を行うことができました。教員になる者としての自覚を高めることができたうえ、実際に子どもたちと関わったことで教員になるための自らの課題も見えてきて、今後の具体的な目標を立てることもできました。 自分の世界を広げ深めることができる宮城教育大学で、教員になるための力をつけるのはもちろん、人間としても成長していきたいと考えています。熊谷 馨一郎さん宮城県宮城第一高等学校卒業中等教育教員養成課程技術教育専攻3年「多様性と専門性を兼ね備えた場所」Message高校生へのVoice在学生15

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