宮城教育大学 大学案内 2022
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教職大学院より高度な専門性と教育の発展に貢献できる人材を育む教職大学院2年(ストレートマスター学生)宗片 優一 さん令和元年度修了生(ストレートマスター学生)仙台市立中田小学校 教諭大友 香奈 さん 私は宮城教育大学に入学し、学部3年次の教育実習とボランティアを通して教員となる決意を新たにしました。しかし、現場に出たと同時に教科指導のみならず、教育相談や学級経営をはじめとする様々な資質・能力が求められることも実感しました。そこで、教職大学院における高度な講義で知見を広げるとともに、魅力ある実習を通して実践力を高めたいと考え、入学を志望しました。 教職大学院の魅力は、大きく二点あります。 一つ目は、理論と実践の往還ができる点です。「理論と実践の往還」がテーマとして掲げられた教職大学院では、高度な講義とそれを実践する数々の実習の機会が用意されています。専門高度化基盤科目では、現場で求められる5領域の理論を複数の担当教員から深く学ぶことができます。そして、附属学校園や実習拠点校における実践では、自分の研究テーマに関する授業実践、研究授業の参観、学級経営の見学等で教育現場を肌で感じることができます。高度な講義、数々の実践があるのが教職大学院のカリキュラムの魅力です。 二つ目は、仲間です。教職大学院には様々な大学からの進学者がいるため、校種・専攻を越えた仲間とともに学び合うことができます。さらに、学部卒のストレートマスターだけでなく、現場から来られた現職教員も同期となります。同じ講義・同じゼミで学びあったり、自主的に現場の貴重な話をお聞きしたりすることを通して教員への志を新たにすることもできます。教員から学生の一方向でなく、学生と学生で双方向に学び合えるのが教職大学院の環境の魅力です。 ぜひ、みなさんと学び合えることを楽しみにしています。 私は学部時代に特別支援教育のゼミに所属し、多様な教育的ニーズのある子供たちに対する支援等について考えてきました。小学校の教員を目指す上で、通常学級において教師が持つべき視点は個と集団の双方であり、全ての児童にとって効果的な教育を提供するために自分ができることを研究してみたいと思い、教職大学院への進学を決めました。 入学したばかりの頃と現在を比べると、以前よりも教育に対する考えが深まり、「本質」に向き合うことができるようになってきたと感じます。教職大学院では、教授陣や現職の先生方、ストレートマスターと校種も経験年数も異なる方々と一緒に講義を受けたり、演習をしたりします。そういった環境で過ごすうちに、自然と多様な視点で物事を観ることを意識するようになりました。また、「理論と実践の往還」を実現するにあたって、周りの先生方にアドバイスを頂きながら授業づくりに取り組めたり、実習の機会が多く保障されていたりするところも教職大学院の魅力だと思います。 この2年間の学びを目の前の子供たちに還元できるよう、常に学び続ける教師でありたいです。みなさんもきっと教職大学院で有意義な時間を過ごせると思います。教職大学院の魅力縁ありて在学院生からのメッセージ修了生からのメッセージ主体的・対話的で深い学びを促進する学習環境※専門高度化探究科目において、多様な選択科目の中から各履修プログラムの特色に応じた授業科目を選択※令和3年度「高度・先進教員養成研究棟」(現:総合研究棟(大学院)5・6号館)改修工事完了予定。 ※写真はイメージです。 変化が激しい社会で学習や発達に困難を抱える子どもに対応するために、特別な教育ニーズのある子どものケーススタディによる発達・学習支援法の開発を行う力や、ICTを駆使した教育を開発しながら子どもを支援していく力を身につけるために、子ども理解・支援に関する実践的な資質能力を養うことを目的とします。特別支援・子ども支援プログラム 学校という組織をマネジメントしていく「学校を支える力」として、地域の教育ニーズを踏まえつつ学校が直面している課題を発見し、教職員間で共有し、協働して解決できるマネジメント力を身につけるため、学校や地域の抱える教育課題について具体的に探究していきます。学校課題解決マネジメントプログラム魅力溢れる多彩なプログラム壁面ホワイトボード共用スペースティーチングアシスタントブース 各教科の背景となる学問知識を踏まえて「教科内容学」の研究方法を習得し、高度な教材研究力と教材開発力を身につけるとともに、子どもの認識や発達の実態に即して、授業を不断に改善していくことのできる教科指導力を高めることを目的とします。教科探究プログラム 学生と教員を結びつける共用スペースや、アイデアの共有・議論の可能性が広がる壁面ホワイトボード。「教えることによって学ぶ」ティーチングアシスタント機能ブースを設置。31

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