宮城教育大学 大学案内 2023
31/36

教職大学院教科探究プログラム特別支援・子ども支援プログラム学校課題解決マネジメントプログラム※専門高度化探究科目において、多様な選択科目の中から各履修プログラムの特色に応じた授業科目を選択宮城教育大学教職大学院2年(ストレートマスター学生)能代谷 賢治 さん令和元年度修了生(ストレートマスター学生)仙台市立中田小学校 教諭大友 香奈 さん 各教科の背景となる学問知識を踏まえて「教科内容学」の研究方法を習得し、高度な教材研究力と教材開発力を身につけるとともに、子どもの認識や発達の実態に即して、授業を不断に改善していくことのできる教科指導力を高めることを目的とします。 変化が激しい社会で学習や発達に困難を抱える子どもに対応するために、特別な教育ニーズのある子どものケーススタディによる発達・学習支援法の開発を行う力や、ICTを駆使した教育を開発しながら子どもを支援していく力を身につけるために、子ども理解・支援に関する実践的な資質能力を養うことを目的とします。 学校という組織をマネジメントしていく「学校を支える力」として、地域の教育ニーズを踏まえつつ学校が直面している課題を発見し、教職員間で共有し、協働して解決できるマネジメント力を身につけるため、学校や地域の抱える教育課題について具体的に探究していきます。 私は宮城教育大学入学時から高等学校の理科教員を目指していました。学部生の頃は、親身になってご教授くださる先生方に囲まれながら自然科学を学ぶことができました。しかし、教員として自然科学の興味深さを生徒に伝えるためには理科の専門的知識の深化だけではなく、授業実践力および教材研究力の向上が必要であると考え、宮城教育大学教職大学院へ進学しました。 宮城教育大学教職大学院では、各分野の専門的知識・知見を持つ先生方から研究の指導・助言を受けることができます。私は現在、高等学校理科におけるプログラミングの導入に向けた研究を行っています。この研究を進めるにあたっては、理科の先生方だけではなく技術科の先生からもご指導・助言をいただきました。また、授業実践では学校教育創造・研修校の先生方にもより実践的なご指導をいただき、授業実践の“トライアル・アンド・エラー”の中で改善点を明らかにすることができました。このように、多面的多角的な指導・助言を受け、教科の専門性や授業力を磨きながら自身の研究を進めることができます。さらに、学会発表や論文投稿を通して様々な先生方からご意見をいただき、自身の研究を深めることもできます。 宮城教育大学教職大学院は令和3年度から新たなスタートを切りました。この教職大学院はこれまで設置されていた修士課程と同等に、教科の専門性を高めることのできる環境です。皆さんがこの教職大学院での学びを通して、かけがえのない教員として活躍されることを願っています。 私は学部時代に特別支援教育のゼミに所属し、多様な教育的ニーズのある子供たちに対する支援等について考えてきました。小学校の教員を目指す上で、通常学級において教師が持つべき視点は個と集団の双方であり、全ての児童にとって効果的な教育を提供するために自分ができることを研究してみたいと思い、教職大学院への進学を決めました。 入学したばかりの頃と現在を比べると、以前よりも教育に対する考えが深まり、「本質」に向き合うことができるようになってきたと感じます。教職大学院では、教授陣や現職の先生方、ストレートマスターと校種も経験年数も異なる方々と一緒に講義を受けたり、演習をしたりします。そういった環境で過ごすうちに、自然と多様な視点で物事を観ることを意識するようになりました。また、「理論と実践の往還」を実現するにあたって、周りの先生方にアドバイスを頂きながら授業づくりに取り組めたり、実習の機会が多く保障されていたりするところも教職大学院の魅力だと思います。 この2年間の学びを目の前の子供たちに還元できるよう、常に学び続ける教師でありたいです。みなさんもきっと教職大学院で有意義な時間を過ごせると思います。主体的・対話的で深い学びを促進する学習環境 学生と教員を結びつける共用スペースや、教室を模した授業開発スペースなど、学生の学び合い、力を高め合う環境を整備。31より高度な専門性と教育の発展に貢献できる人材を育む在学院生からのメッセージ魅力溢れる多彩なプログラム修了生からのメッセージ教科を“探究”する縁ありて

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る