1年次学校体験(ふるさとインターンシップ)ボランティア活動■宮城県(特別支援教育専攻)■福島県(初等教育専攻) ■岩手県(初等教育専攻) 1年生のうちにこのような体験ができることは滅多にありません。自分にとって将来を考えるきっかけにもなりましたし、今後の自信にも繋がりました。参加してとても良かったと思っています。 児童生徒として過ごした母校でのインターンシップを未熟ながら先生という立場で経験して、小学校の先生になりたいという思いが強くなりましたし、地元に戻って自分の県で教員採用試験を受けたいと改めて考えるようになりました。令和5年度 実績■教育実習よリもより客観的に子どもたちや先生方の様子をみることができて、とても勉強になった。17 本学独自の特徴的な取り組みの一つとして、「1年次学校体験(ふるさとインターンシップ)」が挙げられます。1年次学校体験とは、学部1年生が母校の小学校または中学校で1週間程度、学校現場を体験する取り組みです。入学年次という早期に故郷の学校現場に触れることで、教員になるという意識と出身地の教員を目指す意欲を高めることを目的としています。平成29年度に青森県と宮城県において開始し、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けつつも教育現場の理解を得ながら対象地域を拡大し、現在は東北全県で実施しています。 なお、この取リ組みは令和6年度に新設した地域関連科目「地域フィールドワーク研究(東北編/宮城編)」内で実施しています。特に、総合型選抜の地域定着枠で入学した学生は宮城県を除いた東北5県から、学校推薦型選抜の宮城県内定着枠で入学した学生は宮城県内の特定の地域から、希望するいずれかの市町村及び学校を選んで参加することとしています。●参加した学生の声■宮城県(芸術体育・生活系教育専攻) 自分は入学時点では漠然と教員になれればいいかなと考えていましたが、この1週間で教員や教育のすばらしさに気づき、必ず教員になろうと思うようになりました。こんなに素晴らしい経験ができるのは教育大学生の特権だと思います。 訪問先へ電話をかける時からずっと、不安でいっぱいでした。しかし、今となっては、インターンシップの事前準備から終了後までにおける全てのことが、少しずつ今後の自分にとってプラスになるものだったなと感じています。自分を成長させる大きな第一歩になる経験です。 本学では、様々なボランティア活動に参加する学生の支援も行っています。特に学校でのボランティア活動は、参加した学生にとって教員としての目線を持って学校現場を体験できる貴重な機会となります。 令和5年度においては、延べ291人の学生が学校ボランティアに参加しました。 各教育委員会や幼・小・中・高・特別支援学校からの学生ボランティア募集により、学校現場を体験できる機会を豊富に設けています。また、学校現場での経験が豊富なボランティアコーディネーターに相談をすることで、自分に合うボランティア活動に参加することや、十分に準備をした上でボランティア活動に臨むことができます。また、ボランティア活動に参加した後のボランティアコーディネーターによる個別フォローアップ面談、学校ボランティア参加者や興味関心がある学生が集まって月に1回程実施するボランティアディスカッションなど、ボランティア活動で得た経験をさらに深い学びにつなげる機会も充実しています。特にボランティアディスカッションは、学生たちがボランティアコーディネーターの指導の下、学校での様々な経験を互いに共有しながら教師の役割や児童生徒の様子について考察することで、教職における実践的な学びを得ることができる機会となっています。ボランティアディスカッションの様子□ 主な活動内容■小•中学校における授業中の指導補助■中学校における部活動指導補助■特別支援学校におけるクラス運営補助■長期休業中の学習支援 など□ 主な派遣先■本学附属学校園■宮城県・仙台市内の各公立小・中学校■青森県、山形県、福島県の公立小・中学校■宮城県、栗原市、岩沼市、柴田町、大郷町、 大和町各教育委員会主催事業 など□ 参加した学生の声■ボランティア活動を通して、児童や現場の実態を経験することができた。特に、特別な配慮が必要な児 童と関わったときには、自分が教員になったときにどのような対応ができるのか考える良いきっかけになった。1年次学校体験(ふるさとインターンシップ)ボランティア活動
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