教職大学院●修了生からのメッセージ●在学院生からのメッセージ教科探究プログラム 各教科の背景となる学問知識を踏まえて「教科内容学」の研究方法を習得し、高度な教材研究力と教材開発力を身につけるとともに、子どもの認識や発達の実態に即して、授業を不断に改善していくことのできる教科指導力を高めることを目的とします。特別支援・子ども支援プログラム 変化が激しい社会で学習や発達に困難を抱える子どもに対応するために、特別な教育ニーズのある子どものケーススタディによる発達・学習支援法の開発を行う力や、ICTを駆使した教育を開発しながら子どもを支援していく力を身につけるために、子ども理解・支援に関する実践的な資質能力を養うことを目的とします。学校課題解決マネジメントプログラム 学校という組織をマネジメントしていく「学校を支える力」として、地域の教育ニーズを踏まえつつ学校が直面している課題を発見し、教職員間で共有し、協働して解決できるマネジメント力を身につけるため、学校や地域の抱える教育課題について具体的に探究していきます。※専門高度化探究科目において、多様な選択科目の中から各履修プログラムの特色に応じた宮城教育大学 出身教職大学院2年(ストレートマスター学生)令和5年度修了生(ストレートマスター学生)仙台市立上杉山通小学校 教諭30 私は、学部生時代に特別支援教育について学び、学部4年次には特別支援学校で実習に取り組みました。生徒一人一人がもつ教育的ニーズの把握とそれを踏まえた授業づくりでは、学習者である子どもと子どもを取り巻く環境の実態把握と見立て、それらを踏まえた適切な配慮や支援の検討、選択が求められることが分かりました。しかし、実習を通して、その力がまだ十分備わっていないことを痛感し、子ども支援・特別支援領域の知見を一層深め、実践力を身につけたいと考え、教職大学院への進学を決めました。 教職大学院の講義は、一つの授業を複数人の先生が担当されるため、それぞれがご専門にしている分野を切り口に、多様な視点で教育に関する事柄を考えることができます。また、学部卒業生であるストレートマスターだけでなく、現場からいらしている現職の先生方と共に学ぶことで、現場視点でのお話やご経験等もたくさん聞くこともできます。 教職大学院の実習では、学部時代の実習とは異なり、年間を通して実習に行きます。学校の先生方や子どもたちの様子を長期的に観察することによって見えてくるものがたくさんあり、発見と探求の毎日を過ごしています。 理論と実践の往還の中に身をおいて、校種や専攻を越えた様々な立場の方々と学び合い、思う存分研究に打ち込むことができる環境が整っているところが宮城教育大学教職大学院の魅力であると感じます。 みなさんが充実した大学院生活を送られますよう、心から願っております。 私は、学部時代の教育実習とボランティア活動の経験を通して、教員となる決意を固めました。しかし、現場に出たと同時に教科指導のみならず、教育相談や学級経営をはじめとする様々な資質・能力が求められることも実感しました。そこで、教職大学院における高度な講義で知見を広げるとともに、魅力ある実習を通して実践力を高めたいと考え、入学を志望しました。 教職大学院の魅力は大きく二点あります。 一つ目は、理論と実践の往還ができる点です。「理論と実践の往還」がテーマとして掲げられた教職大学院では、高度な講義と実習の機会が用意されています。理論の学修では、現場で求められる5領域の理論を基盤に、複数の担当教員から深く学ぶことができます。また、実践の学修では、附属学校園や実習拠点校において、研究テーマに即した授業実践、研究授業の参観、学級経営の見学等で教育現場を肌で感じることができます。このように、高度な講義と実習の機会が得られるのが教職大学院のカリキュラムの魅力です。 二つ目は、仲間と学び合える点です。教職大学院には様々な大学からの進学者がいるため、校種・専攻を越えた仲間と共に学び合うことができます。さらに、学部卒のストレートマスターだけでなく、現場から来られた現職教員と同期になります。同じ講義やゼミで交流したり、自主的に現場での貴重なお話を聞いたりすることを通して、教員への志を新たにすることもできます。教員から学生の一方向でなく、学生同士で双方向に学び合えるのが教職大学院の環境の魅力です。 皆さんが有意義な大学院生活を送れますよう心から願っています。授業科目を選択魅力■れる多彩なプログラム主体的・対話的で深い学びを促進する学習環境 学生と教員を結びつける共用スペースや、教室を模した授業開発スペースなど、学生の学び合い、力を高め合う環境を整備。蓮沼 杏珠 さん平間 皓士 さんより高度な専門性と教育の発展に貢献できる人材を育む教職大学院での学び教職大学院の魅力
元のページ ../index.html#31