すべての小学校教員にとって必要な資質・能力の育成を重視し、特定の教科や学問分野・領域に特化することなく、「幼年期教育創生コース」「未来づくり教育創生コース」「人文・社会系教育創生コース」「理数・自然系教育創生コース」という大くくりの4つのコースを設定しました。入学試験では専攻全体で一括選抜し、2年次より、それぞれのコースに配属されます。 専攻共通科目や各コースでのコース共通科目を開講することにより、自分の得意分野を伸ばしてもらうとともに、他の専門分野・領域における相互の学び合いを重視した学生指導を実施します。 中学校(および高等学校)の教員を養成する専攻です。多様な専門分野・領域を学ぶ学生たちがお互いに学び合い、教師としての広がりと奥行きを身につけるという「教員養成大学ならではの学び」を実現するために、特定の分野・領域の学問を専門的に学ぶ専攻とはせず、「言語・社会系教育コース」「理数系教育コース」という2つの大くくりのコース設定としました。 教育課程全般について総合的に俯瞰できる力の育成も視野に入れつつ、卒業要件となる教科の免許に加えて、他教科や他校種の免許についても取得しやすくなるように教育課程を編成しました。 これまで宮城教育大学から教員として巣立っていった先輩方には、自身の初等教育期における先生との出会いが教職を志すきっかけになったという人が少なくありません。幼年期〜小学校時代における先生の存在が、いかにその後の子どもの生き方に影響を与えるものであるかがわかりますね。そう考えると、初等教育の教員とは、実にやりがいのある、また大きな責任を伴う仕事であるといえるでしょう。 初等教育専攻では、特定教科だけでなく幅広い分野に関する専門性を高めるため、得意分野を伸ばすと同時に苦手な領域の克服にも対応できる自由度の高いカリキュラムを用意しています。学校園の参観や教育実習等の実践的学びの機会も豊富にあります。4年間の多面的な学修を通して、子どもたちに夢を与えられるような先生を目指そうではありませんか。 中等教育専攻では、大きく分けて「言語・社会」と「理数」の2つのグループに分かれて学びます。前者では、国語、社会、英語を、後者では、数学や理科を深く学びます。これは、学生たちがただ一つの分野だけでなく、広い知識を持つ先生になるためです。また、実際に学校で教える力も養います。さらに、本学では、他の教科や他の校種の先生になるための資格も取りやすいように授業を組んでいます。 次世代の教育(ICT、STEAM、SDGsなど)も学びます。これらは、ただ教科の知識を教えるだけでなく、広い視野を持って教える力を身につけるためです。 また、生徒が子どもから大人に変わっていくこの時期に、適切に指導するためには、知識だけでなく、人としての豊かな心も大切です。これは、サークル活動やボランティアを通して学ぶことができます。 本学で学んで、素晴らしい先生になって欲しいと、心から願っています。5初等教育専攻長 西城 潔 教授中等教育専攻長 鈴木 渉 教授初等教育専攻中等教育専攻各専攻の紹介 ■専攻長メッセージ■
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