各専攻の紹介ー専攻長メッセージー 6 「音楽」・「美術(図画工作)」・「保健体育(体育)」・「技術」・「家庭科」という芸術体育・生活系の教科に関して、初等教育教員の養成と中等教育教員の養成とを統合した専攻です。 宮城県をはじめとした東北地方全体における教員採用状況に対処していくために「小中履修型」と「中等連携履修型」を設けることにより、複数の免許状を取得することを基本としたカリキュラムになっています。「小中履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、小学校教諭の免許状も併せて取得します。また「中等連携履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、中学校における他教科の免許状(国語、外国語、数学のいずれか)も併せて取得するカリキュラムになっています。 特別な配慮を要する児童生徒への指導に対応できる教員を養成する専攻です。特別支援教育のエキスパートとして特別支援学校に勤務して活躍する教員のほか、一般の学校において特別支援教育の指導的な役割を担う教員を養成します。 4つのコース(視覚障害教育コース、聴覚・言語障害教育コース、発達障害教育コース、健康・運動障害教育コース)に分かれて、それぞれの障害種に応じた専門的な知見及びそれを実際の教育活動に結び付けていくことのできる、実践的指導力を有する教員を養成します。また、各コースに「小履修型」と「中履修型」を設けることで、特別支援学校の小学部、中学部、高等部における教員養成を網羅することを目指しています。入学試験では専攻全体で一括選抜し、2年次より、それぞれのコースに配属されます。 芸術体育・生活系教育専攻は、音楽教育、美術教育、保健体育、技術教育、家庭科教育の実技系教科で構成され、そのうち音楽、美術、保健体育の教科では入試で実技試験が課されています。 専攻の特徴としては、講義、演習、実技、実験・実習などの様々な授業形態の中で、先進的な教育実践を取り入れ、将来教員になるための指導力を、理論と実践の両面から身に付けることを重視している点が挙げられます。また段階的な学びを通して確かなスキルを獲得し、教師としての資質能力を向上させていきます。 本専攻は大学教員と学生一人一人との距離が近く、教員と学生たちがしっかりとコミュニケーションを取り、協力し合いながら学びを進めています。 4年間、専攻での学びを深め、豊かな学生生活を過ごすことで、人間として成長し、高い専門性と実践的指導力をもった教員になってほしいと願っています。 本学は、特別支援学校5領域(視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱虚弱)の教員免許状を全て取得可能な、全国でも数少ない大学です。これに加え、発達障害等の通常学級における特別な教育的ニーズのある子どもたちや重複障害のある子どもたちを指導・支援するための専門性を身に付けるカリキュラムも充実しています。障害の有無に関わらず、一人一人の特別な教育的ニーズに応えるための特別支援教育は、いわば「オーダーメイド」の教育であり、「教育の原点」とも言われています。学習上・学校生活上にさまざまな制限のある子どもたちの可能性を、最大限に引き出し、伸ばしていくための理論や実践を深く学んでいきます。特別支援教育では、子ども一人一人の学びや育ちの実態・特性を適切に見立て、指導に必要な教材・教具や支援の方法を自分で創り出すことも必要になります。「手作り」の教育を自らの創意工夫で積み重ねていく、そんなチャレンジ精神に■れたみなさんを待っています。芸術体育・生活系教育専攻長 木下 英俊 教授特別支援教育専攻長 松﨑 丈 教授芸術体育・生活系教育専攻特別支援教育専攻
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