石川県立大学広報誌 ISPU NEWS No.36 2023 SUMMER
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。生す先まのしら介ウA FAVORITEBABBABAチ 紹 FAVORITEロッド&タモ網釣りをしながら、海を見ているととても癒されます。釣れた魚を、メタン発酵でつくったガスや電気で調理する・・・なんていう自給自足ライフもいいですね!雑草や野菜クズなどを投入すると、メタンガス(≒都市ガス)と電気をつくってくれる、今イチオシの実験装置です!例えば、毎日野菜クズが発生するスーパーマーケットにおくと、そこはエネルギー工場に早変わり!?また、たとえ停電を伴う災害が発生しても、雑草をメタン発酵装置に投入すれば、電気を作ることができます。ポータブル蓄電池と調理器具野菜クズをメタン発酵し、電気に変えます。研究室ではその電気をポータブル蓄電池にためています。停電を伴う災害時でも、IHコンロで温かいご飯を作れますよ!インスタグラム スーパーマーケットで廃棄された野菜クズをメタン発酵しました。つくったメタンでお湯を沸かしカップラーメンを食べました・・・という動画です。自分で作ったエネルギーだから、美味しさ倍増!?メタン発酵装置は発酵を終えると、発酵液が余ります。これを肥料にして、大学農場ではビールホップを育てています。石川県立大学公式YouTubeチャンネルへ学生たちが各学科や響緑祭(学園祭)を紹介!ぜひチェックしてみてください♪学生の頃、講義でバイオエタノールについて学ぶ機会がありました。「バイオエタノールは、ガソリンの代わりになる。しかも、サトウキビの搾りかすや稲わらなどの廃棄物を原料にして、微生物の発酵で作っている。なんて環境に優しい技術だろう!何より、アルコール(=お酒)で車が走るなんて、面白い!」と衝撃を受けて、自分でもバイオエタノールを作ってみたくなり、微生物の研究室に進みました。そしてあの講義から20年近く経った現在、一度は別の仕事に就きましたが、やはり、廃棄物をエネルギーに変換する研究(現在は、雑草や野菜クズをメタンガス(≒都市ガス)と電気に変換する研究)を続けています。「頭に描くステキな未来を実現するべく、自由な発想で計画して実行できる」ところに、私は研究の魅力を感じています。自分が本当に好きなことは何かを考えてみてください。それを仕事にしたら、きっと人生は楽しいと思います。でも、自分は何が好きか、わからない人も多いと思います。そんな人は、とにかく現時点で興味のあることを、片っ端から全力で経験してみてください。きっと、少しずつ何が好きか分かってきますよ。生物資源工学研究所環境生物工学研究室馬場 保徳講師メタン発酵装置クリーンベンチ雑菌をシャットアウトする無菌スペースです。微生物の研究は、これが無くては始まりません!ルアーなぜかピンク色のルアーで、良く釣れます。先日は、太刀魚も釣れました。なぜ、ピンク色で良く釣れるのか不思議ですよね。学生の時に学んだバイオエタノールの驚きと面白さ。その原点を忘れず、現在も廃棄物をエネルギーへと変換する研究でステキな未来の実現を目指す。高校生のみなさんへホップ防災ビールメタン発酵液で栽培したビールホップを用いて醸造されたオリジナルビールです。災害時にも、雑草から電気を生み出すメタン発酵(=防災に役立つ研究)から生まれたため、防災ビールと名づけました。苦味が少なく、フルーティーで美味しいですよ!馬場先生のお気に入り道具馬場研究室石川県立大学公式YouTubeチャンネル

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