石川県立大学広報誌 ISPU NEWS No.37 2023 WINTER
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※アンケートは石川県立大学Webサイトにあるフォームからご回答ください。※当選は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。設立の経緯生物系特定産業技術研究支援センターの競争的資金に南 博道准教授(生物資源工学研究所)が採択され、そのプログラムの支援を受けて「ファーメランタ株式会社」を設立しました。南准教授は共同創業者兼CSOとして、中川明講師(同研究所)は共同創業者兼CTOとして参画しています。事業内容会社の事業内容は、南准教授と中川講師が県立大学で行ってきた植物希少成分を大腸菌により効率的に発酵生産させるという研究内容が基盤となっています。事業には①任意の化合物に対する菌株構築を請け負う開発受託事業と、②自社の目的化合物の製造販売事業の2つがあります。成し遂げたい目標伝統的な農業による生産方法は、年単位の不安定な栽培に依存し、僅かな含有成分を抽出しなければならないため、植物由来の希少成分を工業的に生産するためには大きな障壁があります。植物由来の医薬品、化粧品、健康食品等の原料を発酵生産することで、日単位で低コストにスケーラブルな生産及び供給が可能になります。次世代のサプライチェーン構築を通じた人類の健康増進に貢献したいと考えています。①については、近年、枯渇資源に由来する化学合成法や生産効率の悪い植物抽出法への代替として、バイオプロセスによる化学品の生産手法の確立が望まれています。様々な企業に対して、それらの出発点となる菌株構築の技術を提供可能であり、合成生物学を利用したモノづくりの社会実装に寄与することが可能です。②については、現在ラボレベルの研究開発段階ですが、県立大学と連携することで自社の製造プロセスを構築し、スケールアップを行う予定です。野々市市のしずく工房が商品化したサツマイモの花の蜂蜜は、石川県立大学を中心にした共同研究グループによって品種改良された、開花期間が長い(石川県では6月から10月下旬まで)オリジナルのサツマイモを蜜源植物として活用したものです。 サツマイモの花の蜂蜜は世界的に見ても大変珍しく、日本では前例がありません。他の花の蜂蜜には無いサツマイモ独特の味を楽しむことができます。さらに、開花期間が長いことから、採蜜した季節毎の味の違いも楽しめます。日本の鹿児島県以北では、サツマイモが開花することは大変珍しい為、サツマイモの花を観賞用に利用することは難しいです。一昨年の秋に、花が咲くサツマイモに訪花したミツバチが花粉まみれになりながら吸蜜している様子を観察したことから、サツマイモの花から蜂蜜を集めることを思いつきました。そして昨年、野々市市の養蜂業しずく工房が本学のサツマイモの花畑にセイヨウミツバチの巣箱を設置管理することによって、サツマイモの花から蜂蜜を集めることに成功しました。独特の味わいと共に、長期間の採蜜が可能なことから他の蜜源植物と比べて採蜜量の多収性も期待されます。 今年2月には、地元野々市市から「野々市ブランド」に認定されました。サツマイモの花の蜂蜜は、その蜜源となるサツマイモの品種改良と栽培、蜂蜜の採蜜を全て野々市市内でおこなっています。さらに、しずく工房の匠の技によって非加熱無添加の純正生蜂蜜として生産しています。石川県立大生にも大変好評で、トーストにも紅茶にもよく合います。大変珍しく貴重なサツマイモの花の蜂蜜を是非お試しください。該当するSDGs今後のよりよい広報誌づくりのため皆様のご意見をお聞かせください。アンケートにお答えいただいた皆様の中から抽選で・・・サツマイモの花の蜂蜜を5名様にプレゼントします。左から:共同創業者の柊崎庄吾氏(代表取締役)、南准教授、中川講師県立大発ベンチャー企業石川県立大学×産学連携〒921-8836 石川県野々市市末松1丁目308番地Tel:076-227-7220(代) Fax:076-227-7410E-mail:jimu@ishikawa-pu.ac.jphttp://www.ishikawa-pu.ac.jp/金沢はちみつ しずく工房代表 餅木 幸美 さんファーメランタ株式会社石川県立大学が中心となって品種改良したオリジナルサツマイモ使用!美味しい蜂蜜の秘密は良質なサツマイモ!大谷 基泰 准教授「週刊東洋経済」の最新情報はホームページから商品の概要商品開発の経緯おすすめポイント応募締切:2024年3月22日(金) アンケートはこちらからすごい2023年版選出!ベンチャー100 石川県公立大学法人プレゼントコーナー県立大逸品オススメの

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