富山県立大学 研究室ガイドブック2023 看護学部
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11リポートリポート<東日本大震災発生後の現地調査>成人看護学(急性期)講座教授     城戸口 親史成人看護学(急性期)講座教授     桒子 嘉美災害発生後の支援実態から必要な看護の提供を検討し、次の災害に備えることを目指して研究しています。また、その際に必要な看護職者の感染予防行動に関する行動変容の検討を行っています。災害発生後に現地に赴いて、実践されている看護活動の実態(感染予防活動、避難所支援など)や、看護職者や被災者の心理的支援(*)について調査研究を行っています。今後はCOVID-19のように世界的感染大流行災害下において、臨地では再現が難しい看護ケアを可視化し、VRを活用した新しい教育手法の導入について検討している。実習病院の協力を得て、ウイズコロナ時代における周術期看護学実習の代替として、学内実習での電子カルテ(*)からの情報収集、VR看護体験、3D動画、3D医療モデル等を連動させた体系的な学修システムを開発した。胃癌患者の事例を用いて、仮想空間での看護を中心とした、体系的な自己学修教材を開発した。倫理審査委員会を通して製作した実際の患者の胃の3Dモデルを含んでおり、術前の胃を手に取って腫瘍を確認することもできる。現在、学内実習で学生に体験学修を実施しているが、「リアルな場面の再現に驚いた」「何度でもじっくりと学修できる」等という声がある。今後は、講座内の教員や工学部の教員と共に学修効果を検証していく。東日本大震災発災後6カ月の被災地に赴いた。現地では、地域のコミュニティの居場所を設けての被災地支援の場、被災病院で働く看護管理者にインタビューをおこないました。胃の3D医療モデル腫瘍麻酔覚醒時の看護:動画教材術中の保温:VR教材12Nursing Science and Practice災害発生時の急性期に必要な看護支援13Nursing Science and PracticeVR(*)と3D模型を用いた教材開発   研究分野成人看護学:急性期看護、災害看護、感染看護学研究内容私の研究のポイント研究分野成人看護学:周術期看護(*)、VR教材、学内実習研究内容私の研究のポイント

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