富山県立大学 研究室ガイドブック2023 看護学部
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14リポートリポート成人看護学(慢性期)講座教授    片田 裕子成人看護学(慢性期)講座教授    比嘉 肖江生涯自己コントロールが必要である糖尿病性網膜症視力低下患者の生活実態を明らかにし、外来診療で必要なデータ蓄積をIT機器を活用しながら行う問診プログラム開発を工学部研究者と協働して行っています。医療機関の協力を得て、患者や看護師のデータから機器開発、プログラム開発、リラクセーション法(*)効果の研究を行っています。正確で継続的な生活実態の把握から合併症予防に繋げることにより患者への効果的な看護、看護師の効率的な看護実践の検証を行います。このことより今後の超高齢化、医療の多様性選択、医療従事者のセルフエフィカシー向上等、個別性のある、人にやさしい看護実践および発展への寄与を全人的な視点から目指します。これまで死別による悲嘆は、通常の反応であり病気ではないと捉えられてきました。現在は、ICD-11やDSM-5において疾患(遷延性悲嘆症)と認められ、悲嘆症へのケアが求められています。スピリチュアルウェルビーイングとは、「人生の意味と目的を、自己・他者・世界・自分より大きな力とのつながりの中で統合するパターン」のことをいいます(NANDA-I,2021)。これまで、インドネシア共和国ジャカルタ・イスラーム病院をフィールドに、スピリチュアルウェルビーイングの調査研究を行ってきました。現在は、その調査研究を基に、エンドオブライフケアと医療者のグリーフケアの研究を行っています。緑に囲まれたジャカルタ・イスラーム病院(RSIJ)特別病棟のテラススピリチュアル・ケアワーカー(Rohaniawan)との打ち合わせジャカルタ・イスラーム病院の医師らとのウォーキングカンファレンス18Nursing Science and PracticeITを活用した患者の問診プログラム開発と評価19Nursing Science and Practice悲嘆とスピリチュアルウェルビーイングの関連性研究分野成人看護学:慢性疾患看護、成人看護学教育研究内容私の研究のポイント研究分野成人看護学:エンドオブライフケア(*)、グリーフケア研究内容私の研究のポイント

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