富山県立大学 研究室ガイドブック2023 看護学部
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18リポートリポート老年看護学講座准教授    青■ 寿弥老年看護学講座准教授    伊藤 裕佳認知症高齢者やその家族は、医療者を頼る時期の判断が難しく、戸惑い・不安を感じることがあります。その思いやニーズを把握し、看護の視点からケアを学べる教材の開発と、ユマニチュードⓇの普及に取り組んでいます。認知症の人や家族が、様々な症状にどのように対応すればよいか、どのような社会サービスを利用できるか等を主体的に学ぶことができるタブレット教材を開発しました。今後、開発した教材の精錬を目指していきます。また、認知症によって会話等が不自由になっても、その人との間に絆を結び、その人らしく生きるためのユマニチュード技法を、看護学教育の中に取り入れて、病院や施設への普及も促進しながら効果検証を行っています。高齢者が利用する長期ケア施設で働く看護職と介護職は、サービス提供において重要な役割を果たします。長期ケア施設の看護職や介護職がやりがいをもって成長できるようなキャリア支援について研究しています。長期ケア施設で働く看護職の多くが病院での経験を経ていることから、就職後の教育的支援や成長過程について明確に示されていない現状があります。また介護職では、その人材育成を看護職が担っていることがあります。そこで、長期ケア施設の看護職の成長について調査し、さらに看護職による介護職のキャリア支援の実践を調査しました。今後は、長期ケア施設における看護職・介護職へのキャリア支援プログラムの開発を目指します。ケア教材内容とそのフローチャート  看護管理者へのインタビューでは、介護職を専門職として尊重する様子が聞かれました看護管理者や介護職の両方のインタビューから質的に分析しましたタブレット教材を使っている様子ユマニチュード-優しい気持ちを込めて-出典・日本ユマニチュード学会HP介護職の多様な教育背景を考慮した研修が行われていました26Nursing Science and Practice認知症の人を介護している家族への看護27Nursing Science and Practice長期ケア施設(*)における看護職・介護職へのキャリア支援研究分野老年看護学:認知症ケア、家族、ユマニチュード研究内容私の研究のポイント研究分野老年看護学:長期ケア施設・キャリア支援研究内容私の研究のポイント

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