富山県立大学 研究室ガイドブック2023 看護学部
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24リポートリポート母性看護学講座助教岡田 麻代母性看護学講座助教三加 るり子核家族化や女性の社会進出に伴い、育児における父親の役割が急速に変化しています。母親とともに、父親が自信を持って育児できるような支援を研究しています。これまでの研究では、父親に関する文献を検討し、現代の父親は、父親同士のつながりの希薄さから父親モデルが描けていないことが明らかとなりました。これから父親となる男性が父親モデル(*)を獲得できるよう、父親同士のネットワークが構築されるような取り組みが必要です。父親のネットワークが構築され参加者が相互に高めあえるような父親学級の開発を目指しています。近年増加している40歳以上の高年初産婦は産後の身体的・精神的負担が大きく家族サポート体制も希薄な中で育児を行っています。このような状況の母親および家族に対するより良い看護支援について研究しています。これまで、40歳以上の高年初産婦の支援に携わっている助産師から見た40歳以上の高年初産婦の特徴を明らかにしました。母親たちは産後の身体的疲労が強い中で育児をしているにもかかわらず、周囲に助けを求めにくいという特徴がありました。また、家族も仕事や介護などで忙しく十分なサポートを得ることが困難な状況です。これらの特徴を踏まえ、看護職は実際にどのような支援を行っているのか調査をしています。(*)37Nursing Science and Practice産後うつ予防のための父親学級プログラムの開発38Nursing Science and Practice40歳以上の高年初産婦(*)の特徴と看護支援研究分野母性看護学:父親育児・プログラム開発研究内容私の研究のポイント研究分野母性看護学:高年初産婦・母子支援・家族研究内容私の研究のポイント

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