富山県立大学 研究室ガイドブック2023 看護学部
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在宅訪問在宅訪問のシステム・教育体制の構築☞退院支援の充実28リポートリポート在宅看護学講座教授河野 由美子在宅看護学講座講師北林 正子介護職のストレスから虐待や不適切ケアが生じる可能性があり、ストレスマネジメントに関する研究を進めています。現在、認知症GH(*)のストレス緩和のための介入研究や倫理観の育成に関する研究を進めています。認知症GHの介護職を対象にストレスと虐待の認識に関する研究を進めています。その結果、「虐待をしそうになった」と回答した介護職は精神的・身体的健康が不良と回答した者が多いことが明らかになりました。健康不良はストレスが関連しており、認知症GHの介護職への虐待予防はストレスの緩和が重要であると考えました。現在、ストレッチの介入実施前後で心理的尺度・唾液中IgAによるストレスの緩和の効果を分析中です。在院日数が短縮している中、急性期病院からも切れ目のない円滑な退院支援が必要となります。それには在宅療養のイメージを持つことが重要あり、それを可能とする在宅訪問の研究を行っています。急性期病院からの在宅訪問の課題を見出すことを目的に、研究を行ってきました。在宅訪問を行った病院看護師や、そこに同行した訪問看護師を対象にインタビュー調査をしています。その結果、REPORTに記載したように、ポジティブな側面と、ネガティブな側面が明らかとなりました。この結果を踏まえ、今後は、在宅訪問のシステムや教育体制を構築し、退院支援の充実をはかるよう目指します。論文作成資料:河野、桜井:認知症グループホームの介護職におけるストレスの実態と虐待の認識との関連、日本在宅ケア学会誌、21(2):67-75、2018.急性期病院病院看護師【ポジティブな側面】・療養者・家族の安心感・専門的俊樹・技術の提供・訪問看護師のOJTの場・訪問看護師との連携強化療養者・家族訪問・病院看護師に同行【ネガティブな側面】・病院看護師の訪問時術の未熟さ・療養者・家族へ目的の伝達不足・訪問看護師への不安と負担・訪問看護師との情報共有不足訪問看護ステーション訪問看護師45Nursing Science and Practiceグループホーム介護職のストレスマネジメント46Nursing Science and Practice急性期病院の病棟看護師による退院支援の充実研究分野在宅看護学:介護職 ストレスマネジメント研究内容私の研究のポイント研究分野在宅看護学:病院看護師 在宅訪問(*) 退院支援(*) 研究内容私の研究のポイント

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