富山県立大学 研究室ガイドブック2024 工学部
16/102

Mechanical Systems EngineeringMechanical Systems Engineering14親水性フィラーと樹脂母相間界面のぬれの悪さ(ゼロ相互作用)を利用することで剛性と伸び特性を両立した高強度シリカ/フッ素樹脂系ナノコンポジット燃焼合成法 による新素材の創製(僅か30秒で化合物新素材を創る)リポートリポート(*)親水性フィラーと樹脂母相間界面相互作用により複合則やシミュレーションに基づく予測を大幅に上回る熱膨張抑制を実現したシリカ/エポキシ樹脂系ナノコンポジットガスクロマトグラフによる粉末のガス分析(粉末に吸着した水や気体の影響を調べる) FFTアナライザーによる焼結材料の振動解析(環境配慮型製品向けの焼結部品の振動解析)材料設計加工学講座教授 棚橋 満材料設計加工学講座准教授 日比野 敦ナノ材料(フィラー)を樹脂と複合化したコンポジットは工業製品開発のキーマテリアルとして注目されています。物質の表界面やコロイド粒子の物理化学を学理とし、実験と計算機シミュレーションの両輪で、ナノコンポジットの開発および評価解析を行っています。フィラーの表面改質 による分散性向上を前提とした従来の複合材料設計方針から180度転換した革新的ナノコンポジッ トの開発に挑んでいます。フィラーの表面改質フリーの簡易調製技術を用い、フィラーと樹脂母相間の界面相互作用を活用したコンポジットや樹脂中のフィラー配列(コンポジットの微視構造)をナノレベルで制御したコンポジットの創製を目指しています。最終目標は、複合則 を凌駕するナノコンポジットを実用工業材料として社会実装することです。粉末から機械部品や機械材料を創る技術を粉末冶金といいます。粉末冶金法を用いて簡単かつ迅速に自動車やロボット、コンピューター、電子機器向けの機械部品や新材料を創る研究をしています。また粉末冶金法で創られる機械部品の性能向上のための研究をしています。粉末から機械部品や新材料を創るメリットを最大限に発揮させるために、基礎的な現象を詳しく調べています。粉末から機械部品や新材料を創るメリット・低コスト・大量生産・材料歩留りが良い・材料組織制御が容易・工程が単純・設備が簡易で済むこうした特徴を生かし、自動車部品、家電部品、PC部品の製造の研究をしています。(*)(*)(*)1516粉末が創り出す機械材料・機械部品研究分野微粒子工学、界面物理化学、複合材料工学研究内容私の研究のポイント研究分野マテリアルエコプロセス、粉末冶金、粉体加工技術研究内容私の研究のポイント1+1>2に挑む高分子系ナノコンポジット 研究開発

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る