研究コンセプト湿度と膨張抑制野外における現地調査有害物質の環境動態を解明するための室内実験(紫外線照射試験)縁石ブロックの耐荷力試験研究のねらい除湿による膨張性劣化(ASR)の抑制スラグ骨材のコンクリート製品利用29リポートリポート送風除湿法によるフェロクロムスラブ骨材湿気移動試験環境工学講座講師三小田 憲史環境中から採取された漂流プラスチック社会基盤工学講座教授伊藤 始人間の健康保護や生態系保全への貢献を目的として、人工化学物質や重金属などの有害成分に着目しながら、河川や湖沼、海域など主に水環境中における物質循環や汚染の抑制方法について研究しています。国内外の様々な場所をフィールドにして、現場調査や室内実験を行いながら物質動態に関する研究を進めています。これまでの研究成果の例として、水環境での残留が懸念されている医薬品類を対象として、自然の自浄作用を活用した低コストな水処理手法につながる光分解機構を明らかにしています。また近年では海洋や河川におけるマイクロプラスチックによる環境汚染の調査・研究にも取り組んでいます。環境に配慮した社会基盤の整備と構造物の長寿命化を実現するために、鉄筋コンクリート構造物の調査・診断やひび割れや構造性能に関する技術、および再生材料の有効利用、CO2吸収に関する技術を研究しています。長寿命化技術として、北陸地方にあるコンクリートでは、アルカリシリカ反応(ASR)と呼ばれる膨張性劣化によるひび割れが見られます。この劣化が湿度80%以下で進行しないことに着目し、内部の「除湿による膨張性劣化の抑制」の研究に取り組んでいます。再生材料の利用として、クロム鋼の製造過程で副産されるフェロクロムスラグをコンクリート用骨材として、縁石ブロックなどの工場製品に活用する研究を実施しています。39Environmental and Civil Engineering水環境を対象とした物質循環の解明とその制御40Environmental and Civil Engineeringコンクリート構造物の品質向上と維持管理研究分野水環境科学、環境化学研究内容私の研究のポイント研究分野コンクリート工学、維持管理、調査・診断研究内容私の研究のポイント
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