「壁面走行ロボット」の登攀原理「壁面走行ロボット」による外壁調査の状況Environmental and Civil EngineeringEnvironmental and Civil Engineering32リポートリポート社会基盤工学講座准教授内田 慎哉社会基盤工学講座准教授久加 朋子道路、鉄道、上下水道、ダムなどの社会基盤施設の老朽化が問題になっており、適切に診察・治療することが求められています。このニーズに応えるため、非破壊検査を駆使した診断技術について研究しています。高所など人がアクセスしにくい場所でも、適切かつ迅速に、社会基盤施設を維持管理するための「壁面走行ロボット」を開発しています。「壁面走行ロボット」には、壁面に発生しているひび割れを見つけるためのカメラと、コンクリート表層の欠陥を見つけるための非破壊検査(衝撃弾性波法 )ユニットをそれぞれ搭載しています。本研究室では、河川流れ、河川の土砂移動に伴う河床・流路形態 の変化、土砂災害特性を解明します。ならびに、治水と流域の河川・沿岸環境とのバランスをとる方法について研究を行います。現地調査(踏査・UAV ・定期観測)、データ整理(観測・衛星画像等)、室内水路実験、河川流れ・河床変動解析(数値解析)を組み合わせ、現象解明を試みます。【具体的な研究例】① 急流河川・庄川における出水時の河岸侵食特性② 常願寺川における土砂還元が河道内の物理環境に与える影 響の把握③ 神通川におけるサクラマス生息場特性の把握④ 小矢部川における海ゴミ・マイクロプラスチック輸送特性(*)(*)(*)近年、出水頻度の低下等に伴う河道内樹木の過度な侵入は、全国各地で河川管理上の重要な課題となっています。上図は、急流河川において植生の過度な侵入が流路形態をどのように変化させるか(Eco-Engineering )(*)を把握するために実施した室内水路実験(1/200)の結果です。植生が高密度に侵入し成長した場合、急流河川の網状流路は蛇行化し、河川形態が変化します。一方、植生の抵抗性が小さい(若い・低密度など)場合、河川の網状形態は維持されます。植生が存在することで、河川の特徴が変わり、環境だけでなく治水効果にも影響を与えることが分かります。許容可能な植生密度や分布を調べるため、基礎的な研究を進めています。4546土砂動態を踏まえた流域治水と保全研究分野社会基盤施設、コンクリート、メンテナンス、診断、非破壊検査研究内容私の研究のポイント研究分野土砂水理学、河川工学、応用生態工学研究内容私の研究のポイント地球のお医者さん−非破壊検査が未来を切り開く
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