40リポート機能性食品工学講座教授 生城 真一機能性食品工学講座講師鎌倉 昌樹機能性食品工学講座助教 西川 美宇 21世紀の超高齢化社会において、健康の維持・増進及び疾病予防に繋がる機能性食品の開発は社会的要請の高い研究課題です。当研究室では、主に食品中の機能性成分の生理作用メカニズム及びヒト体内における代謝を解明することにより、機能性食品の開発に役立つ研究をしています。遺伝子工学を用いた分子レベルから動物実験による個体レベルまで、さまざまな角度からの解析手法を用いています。1)機能性食品成分の生体内代謝に関与する酵素の機能解析、及びその応用:食品中の機能性成分が体内の代謝酵素の働きによってどのような挙動を示すのかを追跡すること(代謝動態予測)で、吸収効率や効能の高い機能性食品の開発を目指します。2)モデル生物を用いた研究:生物の体サイズ、生殖機能、寿命の制御シグナルの解析:ショウジョウバエやミツバチを対象として、個体のサイズ、生殖機能、寿命の制御に関与するシグナルが食品や生育環境の変化によってどのような影響を受けるかについて解析し、機能性食品開発に貢献します。3)疾患モデル動物を用いた研究:骨粗鬆症や肥満・糖尿病などの疾患モデル動物を用いて、これらの疾患を予防する食品因子を探索します。研究分野機能性食品工学、遺伝子工学、生化学、異物薬物代謝、分子遺伝学研究内容私達の研究のポイント54 Biotechnology食品成分の作用メカニズムの解明と機能性食品への応用
元のページ ../index.html#42