富山県立大学 研究室ガイドブック2024 工学部
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p-クマロイルアグマチンチューリッポシド類フェルロイルプトレッシン遺伝子組換えによる二次代謝生合成経路の改変タケ培養細胞の主要二次代謝産物としてフェルロイルプトレッシンを同定した。外来の二次代謝生合成酵素を遺伝子組換えによって導入することで、タケ培養細胞には元々存在しないp-クマロイルアグマチンを主要二次代謝産物として大量に蓄積させることに成功した。液体培地で培養されたタケ懸濁培養細胞(上)と顕微鏡画像(下)。チューリップ組織を原料とした酵素変換による、抗菌活性物質「チューリッパリンB」の製造プロセスの開発。チューリッパリン類様々なオオムギ属植物の種子(上)とホルダチンAによる病原菌の胞子発芽阻害の様子(下)。チューリップ品種“立山の春”オオムギがもつ主要な抗菌物質 ホルダチン類の生合成。精製された「チューリッパリンB」41リポート50μm 3. ムギ類における抗菌物質の生合成経路の解明や、その生合成酵素を活用した有用物質生産法の開発を目指しています。植物機能工学講座教授野村 泰治植物機能工学講座講師  加藤 悠一植物機能工学講座助教  宇部 尚樹植物は光合成や多様な二次代謝産物生産といった特有の代謝経路を有しています。また植物は、体細胞が様々な組織に分化し、完全な植物体を形成し得る分化全能性をもっています。植物機能工学講座では、このような植物特有の機能に着目し、有用植物二次代謝産物の生合成機構の解明や、植物組織培養と遺伝子組換え技術を用いた代謝機能改変による有用物質生産系の開発、さらには植物バイオマスの高度利用に向けたバイオリファイナリー技術の開発研究を行っています。研究室がもつ幅広い技術背景に基づき、「遺伝子」、「タンパク質 (酵素)」、「化合物」 のすべてを対象として研究を進められることがセールスポイントです。「植物二次代謝に関することなら何でもできる」 オンリーワンの研究室となることを目指しています。先端技術を取り入れながらも、世の中の流行に囚われない独創的な研究で世の中がアッと驚く発見・技術開発を行っています。教員と学生がスクラムを組んで前に進み、ともに研究活動を通して人間的に成長することを大事にしています。1. チューリップに存在する抗菌物質の生合成経路と生理学的役割の解明や、バイオプラスチック原料など新規機能性物質としての応用を目指しています。2. 植物培養細胞における二次代謝機能の解明や、遺伝子組換えおよび非組換えによる新たな有用物質生産技術の開発を進めています。研究分野生化学、有機化学、植物細胞工学、分析化学、分子生物学の融合領域研究内容私達の研究のポイント55 Biotechnology植物特有の代謝機能の解明と有用物質生産への応用

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