富山県立大学 研究室ガイドブック2024 工学部
48/102

海洋細菌由来のβ-1,3-グルカンホスホリラーゼの構造解析(a)X線構造解析に用いた結晶(b)活性部位の電子密度マップ(c)(d)2.05Åの分解能で得られた二量体構造46リポートリポート製薬化学工学講座講師濱田 昌弘バイオ医薬品工学講座教授米田 英伸生理活性天然物の全合成を基軸とした新しい活性化合物の効率的な合成方法の開発を行っています。また、古くから知られているがあまり利用されていない化合物の高度利用を視野に入れた新素材の開発研究も行っています。現在利用されている医薬品の元になる化合物は、その多くが 天然物から発見されています。当研究室では、これらの医薬品の可能性を秘めている有機化合物をいかに効率よく合成できるかについて検討します。一方で、活性が低いことから注目されてこなかった化合物に注目し、有機的手法による構造デザイン、改変を行い、全く新しい可能性を持つ化合物の合成を行なっています。「アイデア1つで無限の可能性を!!」が合言葉です。・医薬品合成に応用可能な、あるいは医薬品そのものとなる有用酵素(タンパク質)の探索、機能と構造の解析、および高機能化・動物培養細胞による糖タンパク質の生産と機能解析光学活性化合物などの医薬品合成中間体の酵素法による合成に 応用可能な酵素やそれ自体が医薬品となる酵素やタンパク質(タンパク質性医薬品)を研究対象として、その構造と機能を明らかにし、タンパク質工学や進化分子工学の手法により、活性や特異性などの機能を向上させることを目指しています。また、バイオ医薬品製造において広く用いられている動物培養細胞により糖タンパク質を生産し、その糖鎖構造や機能への影響を検討します。62Pharmaceutical Engineering生理活性物質の効率的合成法の開発とその利用63Pharmaceutical Engineering医薬品関連の酵素やタンパク質の機能と構造の解析研究分野有機化学・有機合成化学・天然物合成・不斉反応・ドラッグデザイン研究内容私の研究のポイント研究分野タンパク質工学、機能タンパク質化学、分子生物学、生化学研究内容私の研究のポイント

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る