富山県立大学 研究室ガイドブック2024 工学部
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ニュートリノ質量を生成するための『レシピ』S. Kanemura and H. Sugiyama, Physics Letters B753,161-165ニュートリノの反物質が消えた時期が、電弱相転移 よりも前か後かによって物質生成の時間発展がどのように異なるかを示した理論シミュレーションのグラフ。(左)電弱相転移よりも後に消えた場合(中)電弱相転移時期とちょうど同じ時期に消えた場合(右)電弱相転移よりも前に消えた場合56リポートリポート准教授杉山 弘晃准教授石田 裕之自然界を構成する最小の部品「素粒子」を研究することで、自然界の深い理解に到達できると考えられます。素粒子の中でも特にニュートリノに注目し、その微小な質量を生成する新物理理論の研究を行なっています。ニュートリノの質量を生成する様々な新物理理論を提案してきました。ニュートリノを研究の中心としつつ、暗黒物質 (*)の正体解明等との関連も視野に入れて研究を進めています。神岡などでのニュートリノ実験において日本は世界をリードし続けており、理論面においても世界をリードしていく事を目指して研究をしています。インフレーション 直後の宇宙は物質と反物質が同数でした。しかし、ある時期で物質優勢とならなければ我々は存在できません。この物質と反物質の不均衡がニュートリノとどのように関係がついているかを研究しています。物質と反物質の不均衡は、素粒子標準理論 を超えた理論の存在を示唆しており、特にニュートリノが密接に関連していることが期待されている。ニュートリノに関する研究は富山にも近い神岡で行われている実験が世界をリードしているように、日本の基礎研究の第一線と言っても過言ではありません。私はこのニュートリノが我々の宇宙を構築するためにどのような活躍をしたかを理論的に明らかにすること、さらにその活躍の証拠を如何に実験的に検証をするかに焦点を当てて日々研究をしています。(*)(*)(*)(*)(*)(*)T. Asaka, S. Eijima, H. Ishida, K. Minogawa, T. Yoshii, Physical Review D 96 8 083010-1~083010-1680Liberal Arts and Sciencesニュートリノの質量起源の探究81Liberal Arts and Sciences消えた反物質 の謎とニュートリノ の関係研究分野素粒子物理学理論、ニュートリノ現象論研究内容私の研究のポイント研究分野素粒子現象論研究内容私の研究のポイント

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