富山県立大学 研究室ガイドブック2024 工学部
65/102

Liberal Arts and SciencesLiberal Arts and Sciences 63リポートリポート教授 小林 一也准教授 山﨑 大介本学で独自に開発した自由形状変形 t-FFD(図1)、操作者視点のジェスチャー入力(図2)、ARベースのデジタル粘土 (図3) を使い、容易な操作でアイディアを素早く3次元形状に具現化するシステムの実現を目指します。また製品モデルデータ交換の国際標準 STEP(ISO 10303)の開発・審議に携わっています。t-FFDは、少ない入力操作で複雑で滑らかな変形結果を提供します。二つの形状を融合する応用も可能です(図1)。操作者視点のジェスチャー入力は、市販のゲーム機の入力装置 (Kinect2)とプロジェクタ画面で構築できます(図2)。高価なVR機器に頼ることなく、3次元形状を両手で変形する操作を可能にします。デジタル粘土は、実物の粘土と同じような造形感覚を目指し、AR(人工現実)を用いて,直観的なモデリングを追求します (図3)。大学には、試験の結果など、多くのデータが存在します。単なる数字であったとしても、視点を変えることによって、今まで気づかなかったことを知るきっかけになるかもしれません。各種データの分析から、大学が抱える課題の解決に取り組んでいます。本学は、英語教育に「力」を入れています。毎年10月には、「英語スピーチコンテスト」を実施しています。また、看護学部及び工学部の1年次生は、入学時の4月と後期の12月に英語実力試験を受験します。その過程においては、膨大なデータが蓄積されていきます。得られた情報を細かく分析して、多種多様な課題などを解決するために活用できれば良いのではないかと考えています。この研究が発展することによって、英語科目の授業における「より意味のある」クラス編成や、効果的に効率よく英語を習得できる英語教育プログラムの開発などにつながることが大いに期待されます。図2 操作者視点のジェスチャー入力図3 ARによるデジタル粘土“HASHI”※さまざまな角度からデータを分析して今後に役立てます(上の図はイメージです)。図1 自由形状変形t-FFDと  その応用 (形状融合)9495大学IRの一環としてデータ分析から課題を解決研究分野形状モデリング,CAD/CAM,製品モデルデータ交換 (STEP)研究内容私の研究のポイント研究分野音声学、英語学、英語教育、高等教育研究内容私の研究のポイント自由形状モデリングの応用

元のページ  ../index.html#65

このブックを見る