WQL(冷却用途)3カーボンニュートラルに貢献するエネルギーの輸送・集約技術27Feed Molar Ratio (FMR)Control MCH Production Rate : 3000 kg / hrReactor Toluene Conversion Spec (0.85)Purge GasControl (5%)Product MCH PurityControl 99.5 mole%Closed loop modelQH(加熱用途)(入力仕事)Mechanical Systems EngineeringMechanical Systems Engineering1. 高精度な熱物性測定と、国際標準クラスの状態方程式の開発3.プロセスシミュレータを用いた再生可能エネ ルギー利活用プロセスのシミュレーションコンピューターシミュレーションによって、「たらい式水車」で生じる水と空気の流れを再現する技術を開発しています。渦流によって変化する水面の状態や、回転する翼に働くトルクの時間変化などが明らかとなってきました。このシミュレーション技術には、非常に高い計算能力を必要とするため、スーパーコンピュータを活用しています。2.セミクラスレートハイドレートによる バイオガスの精錬技術の研究リポートリポート 熱流体工学講座教授 中川 慎二熱流体工学講座教授 宮本 泰行流体の動きを理解し、様々な機械の性能を高めることを目指しています。可視化と画像処理を利用した非接触式の温度・速度・物質分布計測技術や、界面の変形を伴う流れのシミュレーション技術を開発しています。様々な工業機器で生じる複雑な熱流動現象を可視化・計測し、熱流動現象への理解を深めています。オープンソースソフトウェアを活用したコンピュータシミュレーション技術を開発・活用しており、実験だけでは得られない情報を取得できます。実験とシミュレーションを組み合わせることで、複雑な製造プロセス・工業機器内部の熱流動現象を理解し、プロセスの最適化・製品の性能向上によって、エネルギーの高効率利用に貢献します。再生可能エネルギーからの熱源の創出に貢献する研究成果を、目指しています。温室効果が低い次世代冷媒、水素の安全で大量な輸送に道を開く水素キャリア、CCUSの社会実装に貢献するセミクラスレートハイドレート等の実用化を支援します。私の研究のポイント2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)に貢献することを目指しています。具体的には、エネルギー密度が薄く、電気を生み出す力が非常に弱い再生可能エネルギーを、原子力発電の発電力レベルまで高めるような、エネルギーの集約技術の研究・開発を、行っています。未利用の熱を集約・輸送できる次世代冷媒、未利用の水素やメタンを改質して輸送できる水素キャリアやセミクラスレートハイドレートなどを対象に、サンプルの調合・各種熱物性の高精度測定や状態方程式の開発、およびプロセスシミュレータを用いたプロセスの最適化などを、進めています。(*)(*)コンピュータ上で再現した水面の変形[左]と力の時間変化[右]:可視化図は、水車容器内を旋回しながら流れる水面の形状と、水の速度を表します。側面から流入、底面から流出する水流によって回転流が形成され、水車が回転します。羽根の位置によって得られる動力が変化する仕組みが解明されました。図1:気液平衡性質測定装置図3:生成した各種ハイドレート(*)図4:水素キャリアのプロセスシート例図2:本研究で開発した状態方程式研究分野流体工学、伝熱工学、可視化計測、CFD研究内容私の研究のポイント研究分野低GWP系次世代冷媒、ORCS、水素キャリア、セミクラスレートハイドレート 、CCUS、プロセスシミュレーション研究内容水車の流動シミュレーション熱流体の可視化計測と数値シミュレーション
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