富山県立大学 大学案内 2024
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Department of Electrical and Electronic Engineeringマルチスペクトル・イメージセンサと非破壊計測実験マルチスペクトル・イメージセンサ学生による観測ロケット搭載用電波受信機の製作可視〜近赤外マルチスペクトル画像Raspberry Pi搭載 分光カメラインターネットを構成するネットワークのつながりを可視化すると不均質であることがわかる。10年間でネットワーク組織(ノード)数はほぼ倍増し、その形状も日々変化している。カメラに搭載撮影並列コンピュータシミュレーションの例(宇宙空間における電波の構造)スマートグリッドの安定性診断画像処理 安全・安心で快適な生活を実現するためには、身の周りのモノ・コトに関する情報を計測する技術と、それをヒトとつなぐ情報通信技術が必要です。これらを支えるために、ブロードバンドな通信技術と光・電磁波計測技術が求められています。本講座では、これらの情報通信・計測技術とシステム制御技術の融合に関する研究開発を進めています。光波応用分野 マルチスペクトル・イメージングと応用分光計測の研究宇宙から地上までの領域における高機能な無線通信システム開発に関する研究ヘルツによる電波の実証実験から130年余、無線通信は現代の社会にお超スマート社会を実現するシステム制御の研究「超スマート社会」とは、電力、ガス、熱、交通、水道、経済など異種のインフラからなるネットワークにおいて、人間と電気機器・ロボットなど広い意味の機械との間をIoTを活用した連携によって構築される便利で安心な未来社会を意味します。本分野では、超スマート社会を実現するためのマルチエージェント制御、ハイブリッド制御や非線形制御などのシステム制御の理論と応用に関する研究開発を行っています。IoTによる製造業や農林水産業のスマート化が進む現在、現場で作業者の判断を支援するシステムを構築するためには、ヒトの眼を超えるスマートな機械の「眼」が必要です。具体的にはワイドバンド性(紫外から可視、赤外までを捉えることができる)と、高波長分解性(わずかな色の違いを識別できる)、コンパクト性がポイントとなります。本分野ではこのような機能を有する眼として、マルチスペクトル・イメージセンサを、微細加工技術を駆使して創出する研究と、機械学習を利用した信号処理技術の研究を進めています。また、近赤外光を利用して、植物の内部に含まれる成分の量・性質やそれらの時間変化を非破壊で計測する技術や、現場での応用計測に向けた装置の開発にも取り組んでいます。いて必要不可欠な技術となっています。本分野では、宇宙から地上までの電磁波環境を調査するための観測ロケットや科学探査機に搭載する電波観測システムの開発や3次元コンピュータシミュレーションを用いた電磁環境の解析を行っています。さらに、高性能な無線ネットワークの構築や、接続障害に強いインターネット構築のための経路情報解析等の研究を行っています。電磁波応用分野システム制御分野■ マルチスペクトル・イメージセンサの創出と機械学習による可視化の研究■ 分光計測を利用した植物の非破壊検査の研究■ 観測ロケット搭載用電波受信機の開発と宇宙空間の電波環境調査■ 電波環境に関するデータ解析とコンピュータシミュレーション■ 経路情報に基づくインターネットの構造解析及び可視化方法の検討■ スマートグリッドと呼ばれる太陽光発電や電気自動車を積極的に導入した地域に対して、適切な電圧や周波数の維持、快適な都市環境の構築や経済活動の活性化に貢献する研究■ 化学反応や発電を含む大規模複雑プラントを効率的に制御し省エネルギーやカーボンニュートラルに貢献する研究40電子通信システム工学講座

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