充填材様々なシミュレーションモデルを作成し、充填材の最適な組み合わせを検討高分子系複合材料を作製し、熱伝導率を測定損傷を接着することで、強度が回復100µm原料は木材等セルロースナノファイバー(持続可能なバイオマス繊維の例)蛍光塗料を接着剤に混合し、き裂を可視化100nm2軸のスクリューでバイオマス繊維を高分散14 Mechanical Systems Engineering自己修復性を付与した高分子系複合材料の研究バイオマス繊維を用いた高分子系複合材料の研究高い放熱性を持つ高分子系複合材料の研究熱伝導率の高い高分子系複合材料を開発し、高精度な熱伝導率測定方法を提案することで、電子機器の信頼性確保に寄与したいと考えています。研究内容②研究内容①研究内容③13材料設計加工学講座教授 真田 和昭材料設計加工学講座助教 納所 泰華1mmリポート高分子系複合材料は、高分子材料と繊維や充填材等を組み合わせた材料で、航空機・自動車・スポーツ用品等の幅広い分野で利用されています。本研究室では、高分子系複合材料を高性能化することで、安心安全な社会の構築と環境負荷低減に貢献することを目的とし、現在は、①自己修復性を付与した高分子系複合材料、②高い熱伝導率を持つ高分子系複合材料、③バイオマス繊維を用いた高分子系複合材料に関する研究を行っています。本研究室では、実験とコンピュータシミュレーション技術を活用して、高分子系複合材料を材料設計し、特性を評価しています。また、特性の発現メカニズムを解明することで、高性能な高分子系複合材料の開発を目指します。①自己修復性を付与した高分子系複合材料の研究:接着剤を閉じ込めたマイクロカプセル等を用いることで、高分子系複合材料自体に損傷を検知・修復する機能性(自己修復性)を付与しています。②高い熱伝導率を持つ高分子系複合材料の研究:様々な充填材を組み合わせることで、効率よく熱を伝える高分子系複合材料を見出すとともに、高精度な熱伝導率測定方法の確立を目指しています。③バイオマス繊維を用いた高分子系複合材料の研究:セルロースナノファイバー、人工タンパク質ファイバー等のバイオマス繊維を用いて、優れた力学特性や機能性を持つ高分子系複合材料の開発を行っています。生物の様に自ら傷を治す(自己修復)機能を高分子系複合材料に付与し、長期間安心安全に使用できる材料の開発を目指しています。バイオマス繊維を用いた高分子系複合材料を開発し、環境負荷低減に貢献したいと考えています。研究分野複合材料工学研究内容私達の研究のポイント高分子系複合材料の材料設計と特性評価
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