富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
16/104

(*)(*)(*)(*)(*)(*)(*)Mechanical Systems EngineeringMechanical Systems Engineering傾斜角:工具回転方向接合工具接合方向試料プローブ接合方向: h14材料設計加工学講座教授 棚橋 満材料設計加工学講座准教授 伊藤 勉市販材料では150%程度の伸びしか得られないが、市販材にある組織制御を施すことで450%を越える超塑性伸びが得られる。 リポート親水性フィラーと樹脂母相間界面相互作用により複合則やシミュレーションに基づく予測を大幅に上回る熱膨張抑制を実現したシリカ/エポキシ樹脂系ナノコンポジットリポート挿入深さショルダー接合位置 開発材料(超塑性材料)未変形市販材超塑性現象固相接合 (*)親水性フィラーと樹脂母相間界面のぬれの悪さ(ゼロ相互作用)を利用することで剛性と伸び特性を両立した高強度シリカ/フッ素樹脂系ナノコンポジット金属材料を溶かさず、摩擦熱(固相状態)で接合を可能にする。近年は異材接合を中心に研究が進められている。ナノ材料(フィラー)を樹脂と複合化したコンポジットは工業製品開発のキーマテリアルとして注目されています。物質の表界面やコロイド粒子の物理化学を学理とし、実験と計算機シミュレーションの両輪で、ナノコンポジットの開発および評価解析を行っています。フィラーの表面改質 による分散性向上を前提とした従来の複合材料設計方針から180度転換した革新的ナノコンポジットの開発に挑んでいます。フィラーの表面改質フリーの簡易調製技術を用い、フィラーと樹脂母相間の界面相互作用を活用したコンポジットや樹脂中のフィラー配列(コンポジットの微視構造)をナノレベルで制御したコンポジットの創製を目指しています。最終目標は、複合則 を凌駕するナノコンポジットを実用工業材料として社会実装することです。軽金属(Al・Mg・Ti)は軽量かつ比強度 に優れることから輸送機器の軽量化に欠かせない素材となっています。その軽金属を中心に、材料設計、力学特性、塑性加工 性、接合といったモノ造りの基本的な工程を視野に入れた材料開発を行っています。金属材料の塑性変形 の1つに、金属材料が水飴のごとく振舞う超塑性(良く伸びる)現象があります。この超塑性現象は、特に塑性加工が難しい金属材料を様々な形状に加工する手段として期待されています。その中で、超塑性現象の発現に特に重要とされる組織制御 に関する研究を中心に行っています。また、塑性加工で造られた部材は、組合せて製品を造る必要があります。一般に部材の組上げには溶かして繋ぐ溶接が代表的ですが、摩擦熱を利用した、溶かさずに繋げる固相接合 に関する研究も行っています。その他、軽金属材料を中心に様々なテーマを扱っています。研究分野微粒子工学、界面物理化学、複合材料工学研究内容私の研究のポイント研究分野軽金属材料、超塑性、高温変形(クリープ)、固相接合、粉末冶金研究内容私の研究のポイント15161+1>2に挑む高分子系ナノコンポジット 研究開発輸送機器の軽量化を支える軽金属構造材料の開発

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る