22 Electrical and Electronic Engineering23 Electrical and Electronic Engineering19電子デバイス工学講座准教授 田縁 俊光電子デバイス工学講座講師 岸田 亮測定用回路基板測定結果リポートリポート設計・試作チップ 測定環境回路技術により劣化を抑制できることを実測して検証しています自ら作った回路を測定まで一貫して行えますグラファイトにおける量子 Sondheimer 振動効果の発見機械的剥離を用いた薄膜電子デバイス作製究極に薄い原子層薄膜あるいはそれを用いた複合材料薄膜を舞台として、3 次元結晶では隠されていた自由度や強相関効果を顕在化させ、かつ精密に電子状態を制御することができる電子デバイスの開拓を行います。非常によく知られた物質であっても、原子の層数が数えられるほど薄くなるとその物性が大きく変調を受けることがあります。実際に、グラファイトを薄膜化させることで、量子サイズ効果に起因する磁場誘起電子相転移を観測することに成功し、さらに新奇量子振動効果を発見しました。このような原子層薄膜あるいは次元交差領域の薄膜、接合界面を含む複合薄膜を対象として、新たな電子状態が発現する電子デバイスの開拓を目指して研究しています。自動車、航空機などに使われる機器では人命に関わるため、機器の故障や不具合をなくす必要があります。システムの要でもある集積回路を、回路設計技術を使って高信頼なシステムを実現させます。同じ動作をする回路でも、素子の配線や動作条件を変更することで、劣化しにくく高信頼な回路を実現させてきました。回路の設計、シミュレーション、試作、測定まで一貫して行っています。また、量子コンピュータが従来よりも高速に計算できるため注目されていますが、原理的に信頼性が高くないことが懸念されているため、回路技術によって高信頼性を実現させようとしています。研究分野原子層薄膜、次元交差、vdW接合、捩れ角制御研究内容私の研究のポイント研究分野集積回路、電子回路、信頼性、経年劣化、量子コンピュータ研究内容私の研究のポイント 電気電子工学科原子層薄膜を用いた新奇電子デバイスの開拓高信頼なシステムに向けた集積回路の設計と評価
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