電気電子工学科ロケット打ち上げの様子©JAXA新開発のアンテナの伸展試験の様子アンテナと電場観測装置ロケット飛翔中の電場観測結果 Electrical and Electronic Engineering小型科学探査衛星への搭載を想定した電場観測装置の開発を行いました。この電場観測機は 2025 年度に観測ロケットに搭載され、宇宙空間で正常に電場観測を行うことができることを実証する予定です。また、ロケット打ち上げに向けて、地上支援装置としてリアルタイムで観測結果のプロット等を行う装置を学生が開発しました。21リポート電子通信システム工学講座教授 石坂 圭吾電子通信システム工学講座助教 松山 実由規地球や惑星周辺に広がる宇宙空間での電磁波環境を調査するために、観測ロケットや探査機に搭載する電波受信機の開発を行っています。そして、実際に観測結果の解析を行うことで宇宙空間で発生している現象の解明を目指しています。また、搭載機器開発で得た技術を地上での無線システムに応用しています。観測ロケットや探査機に搭載する電波受信機を開発するため、アンテナ・受信機の設計、回路シミュレーション、試作、動作検証を実施しています。さらに、観測ロケット実験を通じた宇宙環境観測という実践の現場を学生の教育に取り入れているため、観測ロケット搭載機器を自ら設計・製作し、実際に観測を行うことができます。また、搭載機器の開発で得られた技術を地上での無線通信システム開発に応用しています。これらの電波観測技術や通信システム開発技術を海中での電波利用に関する研究に投入し、新たな電波利用分野の開拓と水産業への電波技術の応用を目指します。内製した電場観測装置外観 ©JAXA研究分野無線通信システム開発、飛翔体搭載用観測機器開発研究内容私達の研究のポイント電場観測装置の開発本研究室で内製した電離圏中の電場を観測する電場観測装置が 2022 年 8 月に打ち上げられ、正常に電場を観測しました。現在、観測データの解析を進めています。25宇宙空間から地上までの電波観測技術とその応用
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