富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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電気電子工学科(*)SSC EMC Electrical and Electronic Engineering23電子通信システム工学講座准教授 三宅 壮聡電子通信システム工学講座講師 小林 香リポートリポート◀多 数 の 相 手 とつ な がって い る(図中赤の線)少数 のノードと、1つしか 接 続 先 のな い(図 中 黒 の線)多数のノードから構成されるネットワークの様子◀ランサムウェアなどでネットワークに関わる事件があった日は、経路情 報 が 頻 繁 に 更新されます。本研究室では、コンピュータシミュレーションを用いて、宇宙電磁環境の調査や電波観測装置の開発など、電波を利用した研究を行っています。電 波に関する様々な問題に対して、コンピュータシミュレーションを利用して現象を再現し、電波を目に見える形で検証して問題解決を図ります。電離圏や宇宙空間、室内空間など特殊な環境下における電波伝搬シミュレーションを行っており、人工衛星搭載用電子機器の電磁ノイズシールド法 の研究やコンクリート内部検査システムの開発なども手掛けています。コンピュータ・ネットワークは重要な社会基盤となっています。ネットワークのつながり方である経路情報を可視化したり、状態を数値で表現する研究をしています。ネットワークでコンピュータがつながるためには、「○宛ての情報は△に送る」という経路情報のやり取りが必要です。状態を数値化できると、数値の監視でネットワーク障害を見つけることができます。たくさんのコンピュータが 1 日あたり 95 万経路の情報を流します。故障や障害の発生または更新などで、つながりが切れたりまたつながったりする様子を可視化すると、ネットワークがまるで生き物のような挙動をします。人工衛星搭載の電子機器から発生する電磁ノイズをシミュレーションで分析し、最適なシールドを実現しました。 電子機器のノイズ対策研究分野宇宙電波工学、コンピューターシミュレーション研究内容私の研究のポイント研究分野コンピュータネットワーク工学研究内容私の研究のポイント2728 Electrical and Electronic Engineeringシミュレーションを用いた電波応用システム開発ネットワークの経路情報を“見える”化する

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