富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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29 Environmental and Civil Engineering固体高分子形燃料電池光電子分光法による基礎研究24環境工学講座教授 脇坂 暢リポート有機分子に水素を貯める研究再生可能エネルギーを源とした水素社会太陽光や水力などの再生可能エネルギーを源とした水素社会は、究極の低炭素循環型社会といえます。水素社会実現のため、水素 ( エネルギーキャリア ) 製造・貯蔵・輸送・利用の基盤技術の創出と確立に向けて研究を行っています。水素を燃料とする固体高分子形燃料電池は、エネファームや燃料電池車に採用されており高価な白金が電極に用いられています。コスト低減・高耐久化に向け、電極での燃料電池反応について研究を行っています。また、水素を芳香族有機分子に付加させて水素を貯蔵する有機ハイドライド法についても研究を行っています。エマルションを用いることで、水と芳香族有機分子から有機ハイドライドを直接電解合成することに成功しました。研究分野燃料電池、水電解、エネルギーキャリア製造研究内容私の研究のポイント自然環境と社会環境の相互影響によって生じる問題や多発する自然災害等への対策を通じ、持続可能な地球環境づくりに貢献します。環境工学講座社会基盤工学講座私たちの健康と快適な生活環境を守り、資源が循環する持続可能な社会をつくるため、水、大気、土壌、生態系などの保全や、汚染環境修復、エネルギー変換などに関する施策と技術を研究します。自然生態系と調和し、自然災害に強い社会環境の創造に向けて、河川や地盤、道路、エネルギー施設など、私たちの生活に関わる社会基盤を計画・建設・メンテナンスするための施策と技術を研究します。環境・社会基盤工学科Environmental and Civil Engineering水、大気、土壌、生物などの自然環境と人が生活する社会環境がかかわることで生じる環境問題や多発する自然災害を対象とした減災・防災技術を、地域レベルから地球規模まで体系的に理解します。これらの課題解決のために様々な角度から専門教育と研究を実践し、環境・防災面に配慮した新しい持続可能な社会づくりに取り組んでいます。汚染環境修復資源循環資源回収エネルギー変換・貯蔵持続可能な社会の実現環境・社会基盤工学科  水素社会実現に向けた基盤技術の創出と確立

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